無線生活・断想2015年06月08日 18:03

近年の太陽黒点活動に想いを馳せたり、その影響下にある電離層の状況を検討してみたり、その日の最高使用可能周波数とか、電離層の臨界周波数のことなんかをツラツラと考えている時間は、ナンダカ、浮き世離れしているようで、僕は好きです・・・。何しろハナシが全地球、宇宙規模だ。

タワーのマストトップには6m/2m/430の3バンドGPを・・・・

ルーフタワーを横倒しにしてマストトップの工作を行い、最後に一人で引き起こす・・・という算段ですが。

工具とか、SWRアナライザとか。この中古アナライザ、いつ買っただろう?日記を遡ると2001年の秋11月。友人とアキバを散歩していて。価格1万2800円也。「B」なしの「259」です。それから14年の時を経て、ようやく日の目を見ました。

サガ電子謹製 WARC/3バンドのワイヤDP

タワーマストに取り付けます。

そのバランを組立て。亡父遺品の電工ペンチが活躍。これは買うと意外に高価なのです。

コイルの組立て

私の辞書に「イモハンダ」の文字はない・・・

バラン完成

同軸の固定

計8本のワイヤがコングらがって大変なことに。

えいやっ!と。なんとか引き起こし、立ち上げ成功。独力DIYでできるアンテナ工事はこれが限界・・・かな・・・。

ワイヤ端はクレモナロープを経て地面に固定。擁壁にアンカー打って、カラビナ入れて、緩衝材のゴムひも入れて。インバーテッドVの形態となります。

3.5Mhz~28Mhz(WARC3バンド含む)オールバンド、インバーテッドV/ワイヤーDPの完成です。その後丸2日かけて延々と調整を続ける。 
 敷地の端っこまで走って行ってワイヤーはずして、タワー登って、ワイヤーを少しづつカットして(各バンド、何㎝切れば共振点が何Khz動くというデータはあるのでそれを一応計算しつつ)、SWRアナライザで共振点を計測して、またワイヤ張って、タワー登って降りて。夕方には膝がガクガクしました。結果、全バンド SWR=1.5以下を達成!!!!!。

同軸端、Mコネ取付けのハンダ付けは、もはや達人の域に達している・・・

暫定仮設ミニ・シャックにてオペ開始。RIGは14年前に購入したもの。新スプリアス基準不適合なので、売れるうちにオクに出品しようかと考えております。となると、NEWリグだが・・・。それはまた別考、ということで。

DXerではない。コンテストerでもない。そもそも、誰かと交信したい、というわけでもない。
 ただ、少年時代、小6から中1の頃にかけて、憧れつつも願いがかなわなかった、その世界とは、どんなものなのか。僕はそれが知りたかった。

「無線生活・断想」、その顛末は以上であります。

雲と戯れる2015年06月19日 19:27

増井プロとフライト。「クラブハウス弁当2個+コーラ2本」で交渉成立につき・・・。ごっちゃんでした。

タヌ○パ宅上空。タ○パパ君の6m/12エレ八木は台風で傾いたままのようだ・・・。

今期ラストフライト。イッキに5000ftまで上昇し、雲と戯れながらソアリングして降りてきました。近くに見えますがちゃんと雲との水平距離は維持しております。

同じく。

同じく。

同じく。思えば、幼い頃、雲と戯れるのが夢だった・・・。僕の夢は、かなったのかな・・・?

主翼をはずされ、イモムシ状態の我が25B・・・。

無事ハンガーIN完了。ハンガーにW3と25Bが揃って、「HANGAR W3&25B」の風景になりました。25Bは11月まで、長い整備期間の始まりです。

メインピンその他をJMGC準拠により防錆処理。

BAJAいじり。

高周波伝搬実験も続行中・・・

綺麗な夕焼けでした。

と、いうことで・・・。

ギリシャ問題とこの国の行方2015年06月30日 12:00

「客観的な事実」を踏まえて、
「本質的なこと」を
「シンプルに」
・・・考えたらどうか。

ベンゴシ生活25年、その思考方法で間違いないと確信しております。

・ギリシャは国家レベルで粉飾決算し、楽天的で奔放な国民性
・ドイツは質実剛健でケチ。
・なので一緒になれるワケがない。
・なのになぜくっついた(EU)?
・スケールメリットで「得」だ、と考えたから。円/ドル圏対抗措置。
・世の中歴史全般、かつて「得」だとか「儲け」話に良いことあるわけない。
 そういうのは全て失敗のモト、だ。

さて今、日本はギリシャ問題を対岸の火事とみている。
ホント?ダイジョブ?

・今、国家の借金1000兆(国民が国債という形で)
・その1000兆は、いつの時代に発生した?
→戦後、高度経済成長期50年+失われた20年=70年で発生した。

つまり、絶好調の期間が50年/70年もあったのに、借金1000兆だ。

・・・ということは、この先、「失われた20年」レベルの低成長が続くのだから、借金を減らすどころか、もっともっとスゴイ借金になる。なので、どうしたら借金を減らせるか、という(到底不可能なことを)議論をしても無意味ではないか。
 テーマは「これからも借金が増えるのはやむなし」とした上で、「どうやってその増加率を少しでも押さえられるか」、という一点に帰着するはず。

高度経済成長があったのに(しかもそれは米国の核の傘と、朝鮮戦争特需という外的要因の恩恵で)、借金1000兆。ここを忘れてはならない。  決して、国家運営が不調で借金をこさえたワケではないのである。むしろ前半50年は絶好調だったのに、莫大な借金。ここが発想のミソだ。

うまく行ってたのに借金なら、うまく行かなくなったらもっと借金だ・・・という当然の論理です。

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マスコミや学者は「日本が再び戦争へ向かう危険」を議論しているが、チャンチャラおかしい。この先、我が国が戦争を遂行できるくらいの元気な国家であれば、何の心配も要らないのである。戦争なんて全然不可能な、破綻国家に堕落していくことが、本当の危険。

「日本が再び戦争へ向かう危険」を議論しているマスコミや学者は、日本が「戦争遂行可能な元気さを将来にわたって維持できる」ということを当然の前提として心配しているワケだ。
 しかしそれは、「日本が戦争に負けるワケがない」「バブルがはじけるなんてことはありえない」と、当然に考えていた当時の人たちと同レベルのアホさ加減だ。

(数字を丸くすると)
1850年 江戸時代が終わり、明治時代へ。
1950年 太平洋戦争で敗戦(1951が平和条約)
つまり、100年サイクルで、破綻した、ということ。

戦争、と考えると、わかりにくくなる。戦争という現象で「破綻した」と見る。
戦時国債が全部、紙くずになった、と言い換えても良い。

で、その次の100年サイクルは、というと2050年だ。今から35年後。日本はギリシャのようになる。今度は、戦争、という破綻ではなくて、経済的な破綻。

これはどうしてこういうこと(100年毎に破綻を繰り返すこと)になるか、というと、やはり、どー考えても、日本人の国民性に負うところが大きいと思う。

日本人は、一人一人は勤勉で優秀でマジメなんだけど、全体になるとワケがわからなくなる、ということは歴史が証明している。

・お上だ幕府だ、というと江戸時代が270年、続く。
(それを決して日本人自体の力で壊すことはできない。黒船来訪、という外因によって壊される)
・明治維新後、富国強兵、列強諸国に追いつけ、戦争だ、というと国家一  丸となって突き進む。
(民主主義も平和も、日本人は自力では獲得できない。「敗戦」という外因で、やっとこさ手に入れることができる)
・朝日新聞は、戦前は超右翼の御用新聞だ。
・それが敗戦となると、とたんに平和だ、経済だ、カネだ、と突き進む。
・高度経済成長期は、全国民がウハウハだ。エコノミックアニマルと呼ば れる。
・バブルの時は、みんなが踊る。
・はじけたあとは、みんなでガックリくる。

なので。
日本人は、江戸時代終焉~2次大戦敗戦までの100年で、先の「戦争/破綻」を回避できなかったように、敗戦後から100年=2050年頃に生じる次の「経済/破綻」を回避できない、ということと思われますが、いかがでしょう。

しかしさらに考えると、その次の時代・世代、再び日本と日本人は、全く別の形で世界史に登場するのではないか、という気もする。僕から見れば、「孫が壮年期」を迎える時代ですかね。2100年頃。

ドイツは、1次大戦で負けて、2次大戦でも負けたけど、その後にEU連合の覇者となった。

日本は、2次大戦で負けた後、経済大国となったものの、その後急速に衰退して国家破綻した。しかしその後に、また大きな復興を遂げた・・・

これが100年後の日本史の教科書に載りそうな図式、のように思います。日本人の潜在能力は、やっぱりスゴイところがあると思うので。鍛えれば、どこまでも伸びる。

どうしてこういう日本人になったか、というとやはりその成立基盤を無視できないように思う。

 古えの昔、大陸に留まることを潔しとせず、夢を追いかけ、その高い技術力で船を作り、操船技術にも長けた人々が、命の危険を顧みず、大海にこぎ出した、そしてとある島国に辿り着いて、国家を形成した・・・

・・・そういう人々の末裔、DNAを脈々と引き継いでいるのが我々日本人だからです。

なので、
・プライドが高い
・技術力が高い
・勤勉
・マジメ
・しかしながら夢見がちである。
・理想主義
・命の危険を恐れない
・集団を乱さない(個人主義を封ずる)
・帰属団体の規律を重んじる
・いつも死を間近に感じる(葉隠れ=「武士道とは死ぬことと・・・」)
・独特の死生観を持つ。
・死ぬほどの苦難(地震、天災)があっても、「仕方がない」で諦める。

海外で活躍する日本人が(片山右京、ジャンプのレジェンド葛西選手)が欧米から必ず(良い意味でも、そうでなくても)「カミカゼ」と揶揄されるのは、そういう日本人の成立過程にあるような気がします。

・・・ということで、この国は、35年後、2050年後前後に、「戦争ではなく、経済で」破綻する可能性が大、と思うのです。

 そして今、多くの人はそのことに気づきもせず、のほほーんと暮らしている。その姿は、「バブルがはじけるはずがない(そもそもバブルという認識がない)」「日本が戦争に負けるワケがない」と、当然に考えていた、当時の人たちと同じ、ということのようです。

2050年と言えば、僕は90歳だから、もうこの世にいない。だからどうってことはないんだけれども、子孫が2名いるので、そこが問題だ。彼らは、35年後、50代壮年期に国家破綻を迎えるワケだから。

その時、どうやってサバイバルするか。そのことを二人に伝えなくては、と、今、考えております。

基本的には、世の中一般と距離を取ること、資本主義・貨幣経済と距離を取ること、自然生活と農業に回帰すること、総じて、世の中の動きの「逆張り」をすること・・・という感じだろうか。

 先の大戦後、敗戦により配給制度が壊れて、多くの人が餓死寸前に陥ったとき、農家の人は比較的、糊口を凌ぐことができたことを思い出しております。やっぱり食い物を持ってる人が一番強いから。
 但し、今、ハンガー周辺の農家の方々を観察すると、膨大な量の「軽油」を使うことで現代日本の農業は成り立っている。それが全部止まる、という前提で農業も考えなくてはならない。

2050年前後に国家が破綻する、という具体的なイメージは、

・コンビニにモノがない
・ハイパーインフレ
・上水、下水がしょっちゅう壊れるが、誰も修理に来てくれない
・停電もしょっちゅう。
・ATMは止まる。引き出し制限がある(ギリシャみたい)
・GSに行ってもガソリンがない。
・都市がスラム化する。犯罪だらけになる。警察が来ない。
・軽油を使う農業は成り立たない

そんなとこでしょうか。有り体に言えば、先の大戦で敗戦直後の日本はどうであったか、と想起すれば、想像が容易かも知れない。もっと日本史の教科書を読まなくては、と思っております。

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さらに歴史を俯瞰してみると、「100年毎に破綻」、というのは、そのとおりなんだけど、その間には「大繁栄」も繰り返している。

第1回のピークは、日清/日露戦争勝利、怒濤の連勝、満州国建国、黄禍論台頭、松岡洋右、席を蹴って国連(連盟)から脱退・・・の頃、か。日本が一番「勇ましかった」ころ、ですね。 
 第2回のピークは、言うまでもなく戦後の高度経済成長、GNP/NO2、「JAPAN as NO1」と言われた頃。バブルの頃。三菱がNYのロックフェラーセンターの土地を買っちゃった頃。

・・・と考えてみると、この国(日本人)の特質は、「100年毎に破綻する」というよりも、「100年毎に、周期的な大繁栄を経て、破綻を繰り返す」が正確かも知れない。
 「極端な繁栄から、極端な破綻を繰り返す」=「フリップ・フロップ国家」、というか、交流(AC オルタネートカレント)的国家というか。
 極端にあっちへ行って、またその逆にこっちへ戻って・・・を繰り返しております。
 明確なビジョンなり哲学なり、精神的支柱をもって、どこか中庸なトコロに留まることを知らない、という評価が妥当でしょうか。まだ200年ですから、なんとも言えませんが。

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・・・なことをツラツラと考えつつ、バイクいじりに勤しんでおります。
25Bが無事ハンガーINし、ホッとしている状況でもあるし。

38歳の時に渡米訓練で陸単とって、43歳くらいまでは仕事&子育てでニワトリ状態、その後やっと国内で訓練を初めて、今から10年前に上滑と動滑ライセンスを取得した。
 その後は土地探し、ハンガー建築、トイレ風呂DIY、ハンガーハウス建築、横道に逸れてグランドピアノ搬入、そのための床製作、25Bレストア・・・etcの怒濤の時間が経過し、「バイクいじり」がなかなかできない状態でストレスが溜まっていた。
 思えば小職も55歳、還暦60歳まで毎年北海道ツーリングに行ったとしてもあと5回しか行けない。そう思うとやや焦りを感じている。

MD30は名車の誉れ高く、愛着を感じる人も多いみたいだ。この手の専門整備書がいくつかあるのでオクで入手。

対策パーツもいろいろあり、これは循環するオイル量を増加させるバンジョーボルト。

確かに内径が拡大されている。

ノーマルは固着症状が生じるため、対策部品の強化カムチェーテンショナー、カムチェーン、カムギア。これも定番チューンだが、今回は組み込みするヒマがない。また近い将来にとっておこう。

ガチガチに固まって弾力性を失ったキャブ回りのパイピングは全部自作で作り直し。

久しぶりのオイル交換。10W-50の固めでないとダメなエンジン。

ドライサンプのフレームダウンチューブ最下部にある、もうひとつのオイルフィルターをお掃除。

「クランクケース内結露によるマヨネーズ状の乳化オイル」が出てくることの多いセルモータギアを分解。

それほど汚れてなくて、良かった。

パワーは出るが爆音系のマフラーに嫌気がさし、交換することに。

次はZEPナナハン。こっちもようやくオイル交換。

25Bより遙かに先進的なフィルター回りの構成パーツ。

モリワキチタンのエキパイから排ガス漏れ気味・・・。要は左のガスケットを右の新品に変えたいだけなのだが・・・

いろいろ部品をはずし・・・

オイルクーラーもはずし・・・

センスタもはずし・・・

ようやく本体とエキパイをはずすことができた・・・。

ガスケットに1200度耐熱グリスをボンド代わりに塗布して排気ポートに貼り付け、ようやく交換完了・・・

チェーンの掃除は、今回、こんな便利道具を買って試してみた。割と良さげ。

プラグはダメダメ。これはMD30。

こっちはZEP750。同じくダメダメ。もうトシだし、峠をブンブン攻めるわけでもないので、番手をひとつ落として8番にしてみた。

これでこの夏~秋のバイクシーズンは、なんとかMD-30&ZEPで走れそうだ。いやはや。全く。

(オマケ)
↓「よっ日本チャンピオン」と声を掛けると「僕は世界ランカーです」と応える達人系グライダーパイロット某澤田さんから8年前に寄贈していただいたタップセット。今回も何かと役に立ちました。

てなことで・・・。