自然環境増幅装置2015年08月12日 16:47

バイクに乗っていて、ツーリングから帰ると、「今回も死なないで良かった」と、いつも思う。これは4輪でドライブする人には、通常、感じることのない感覚ではなかろうか?。

「内燃機関があって、タイヤを駆動して走行する移動装置」
あとは、タイヤが2個なら2輪、4つあれば4輪。それだけの違いでしょ
・・・というのは皮相的に過ぎる。

霧のような小雨でも、すぐにずぶ濡れになる。
炎天下で熱射にさらされても、遮る屋根はない。
微風の中でも、時速100Kmを超えれば台風並みだ。
外気温が10度を割る冬の日、体感温度は零度以下に至る。
いったんアクシデントが起きれば、身を守る術はない。

豪雨でも濡れない。
炎天下でもエアコンがある。
強風下のドライブでも、リビングに居るのと同じ。
真冬はヒーターで暖を取る。
そして、アクシデントから身を護ってくれる「鉄の箱」。

・・・このように、本質で考えると、2輪と4輪とは、180度逆のベクトルが働いている、全く似て非なるもの、と言って差し支えない。
 2輪は、自然環境を増幅して、乗り手に伝える「自然環境増幅装置」だ。4輪が自然環境を緩和して乗り手に伝えるのと、真逆である。

だから、2輪のライダーと、4輪のドライバーは、走りながら、全く違うものをその身に受け取っている、と言って良い。

なぜこんなものに乗るのか。実は自分でも良くわからない。本当は、もうバイクなんか、降りてしまいたい、というのが本音かも知れない。

原武 著『北壁に死す』のあとがきで、
兄/原真氏は、下記のように述べている。
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「人はなぜ山に登るのか」
その答えは簡単だ。
山には死があり、したがって生がある。
都会には多くの場合、それがない。
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過激な登山ほどではないとしても、バイクで走ることや、グライダーで空を飛ぶことには、己が生命にとって相当のリスクがある。そのリスクを仮想天秤の左皿に載せる。釣り合いを取るのは、右の皿に載っている「何か」。その「何か」を知りたいがために、バイクに乗り続け、空を飛び続ける。

今回のツーリング、三重県尾鷲往復1000km/2泊3日で空中散布した化石燃料、約50L。
 500年後の皆さん、大変モーシワケナイ。でも、現代では許容されるコトなんです。ガソリン掘ったり売ったりして生活している人もいるわけなので・・・。
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3分と入っていられない程の川の水の冷たさ。もうあと5年で「還暦」なんだから自重しなきゃいけないな、と思いつつ・・・。楽しゅうございました。

デジタルガジェットなど2015年08月17日 14:12

ビッグOFF/DR650で北海道/ダートツーリングへ。当然ソロで。まずはナビに林道入口/出口の緯度経度を入力。支線・分岐だらけの北海道の林道は、実際のところナビがないと太刀打ちできない。

ツーリングしながら緊急の仕事/依頼をこなす、というのも、今回のテーマ。不在の事務所への架電はボイスワープで秘書/電話代行に転送。電話内容はメールで届く。
 それを受け取るスマホだが、2年経過して絶不調に陥った。オールリセットして環境再構築するのも面倒なので、MILスペック/耐衝撃/耐海水の「TORQUE G02」が発売されたのを機に、乗り換えた。
 新OS「5.1」の音声入力はかなりブラッシュアップされているが、フォルディングキーボードをBluetoothで。G02にはSPPだけでなくHIDプロファイルも搭載されている。キーボードに限ってはHIDのほうが良さそう。

一応、Win8.1タブレットも持参する。G02には新たにBluetoothテザリングが搭載された。やや遅いがWi-fiより圧倒的に消費電力が少ない。

MSからは最近、アンドロイド用のエクセル/ワードがサービスされた。アンドロイドで純正Officeが使えるようになったのは大きい。もうWinタブレットは持参不要かも知れない。スマホの液晶では見づらい添付ファイルは、ツーリング先のコンビニでクラウドを経由したプリントサービスを利用できる。

耐衝撃/耐水カメラをツーリング専用に購入。買った後に「アレ?Wi-fiついてない?」と驚いたが、wi-fi付きSDカードで対応しろ、ってことか。RAW 撮りはしないし、画素数は5M程度の設定にしてあるので、4GBもあれば1500枚は撮れる。

天幕設営後、野営の夜の暇つぶしはオーディオ。32GBのSDに2000曲、アプリはLISMO。PCのitunesとの同期はisyncr。Wi-fiに対応したのでノンワイヤーで簡単に同期してくれる。愛用してきた旅の友、歴代ipodが不要になってしまったのは少し残念な気がするが・・・。

Bluetoothのノイズキャンセルイヤホンは大変スグレモノ。5000円でコードの制約から解放され、地下鉄の騒音もかなりキレイに消してくれる。

北海道の林道のど真ん中でトラブルが起きれば、スマホは役立たずだ。なので念のためヤエスのVX-3を持参。バイクから12V給電すればRF出力は2W(430Mhz)を確保できる。BNCコネクタに変換して短いモービルホイップで。

一応、各地のレピータ周波数をメモ(アプリは「Keep」)に入れておいた。

メールはショートメール、キャリアメール、PCメールの3つ。K-9をメインにして、Gmailをサブに。秘書/家族との連絡は全てLINE。
 GPSアプリの導入で現在地の緯度経度を即時に捕捉。グライダーで不時着したとき、ツーリング中、人里離れた林道のど真ん中で動けなくなったとき、レスキューに緯度経度を伝える。

Weather系のアプリはひとまとめに。25Bフライトの際の空港TAF/METAR、河川テレメータの他、できれば雨雲レーダーで雨域を回避しながらツーリングを、と目論む。ツーリング中に遭遇する豪雨も悪くはありませんが・・・。

防水ケース&タンクバッグに収めた状態で、バイクの12Vサービスソケットにデジタルガジェット類を接続し、充電の実験。

龍ヶ崎の老舗バイク屋さんで前後タイヤ交換。今回はプロの仕事をつぶさに見学した。

手際良進めていく。なかなかに腕の良いメカさんでした。

これはズルい。チューブ口金の引き出し工具。これを知っただけでも、今回、プロの仕事を見学した意味はあった。自分でやると毎回苦労するところ。

早速購入。

「エアバルブプーラー」という。1300円也。先端はムシ回しを兼ねる。

ハンガーに戻り、スペシャルツールでチェーンのお掃除。ここは自分で。

林道のど真ん中でどうやってひとりでパンク修理するか?後輪持ち上げツールを試してみる。

そこが深砂利だったらどうする?ウレタンコンパネから「カマボコ板」2枚を自作して防水パニアケースにしのばせておく・・・。

「保険」の熊撃退スプレーも入手・・・使わないことを祈ります・・・。

・・・てなことで行って参ります。