真夏の整備作業2016年08月01日 16:45

事務所にアレヤコレヤ届いた3700円の中華ベルトサンダー、ソフトパッド、60番のペーパーなどを車に積んでハンガーへ。

炎天下のハンガー室内温度が8度も下がったっ!!!。昨年、断熱パネル施工前は最高室温43度まで上昇し、15分と作業が続けられず水シャワーを浴びながらの難行苦行であった。それに比べれば今年は楽ちん。

天板パネルを研磨していたら我が25Bの製造番号「46150」が浮かび上がってきた・・・。

アンテナ基台補強のダブラーを製作。

リベッティングで固定。

裏側はこんな感じ。

主翼の部分研磨を開始。エアツールのサンダーを使用。

防塵マスクで自撮り。

お次はダブルアクションで全面研磨。1/2㎡で1.5時間ほど要す。

夏空、広がる。

飛行場では教官vs教官の慣熟訓練。
・・・というと聞こえはいいが、単にNEWフリートのASK13を乗り倒して遊んでいるように見えなくもない。

本日の作業はここまで。お盆休みに羽布を張ります。

50年近く昔、僕は毎日、小学校から帰ると、夕食に呼ばれるまで延々と
「Uコン機」を製作し、クリアラッカーを塗り、塗装作業をしていた。

今、自分でも笑っちゃうほど、少年の日、没頭したことに回帰している。

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         朝日新聞ボクシング小説 「春に散る」

翔吾くんの網膜剥離、飛蚊症はツラいなー。
佳奈ちゃんが「不思議な力」で治癒してくれるといいのだが・・・。
ついでに仁さんの心臓の持病も・・・。

でもそれだと「散る」にならないか・・・。

「散る」という現象がなければ「咲く」という現象もないのだろう。

あかたも「生」と「死」のコントラストのように。

「摂理」の創り上げた、切り離しがたい、一対の現象、ないしは概念。

真夏の電子工作2016年08月02日 19:56

ebayでポチした「1/4W金属皮膜誤差1%中華抵抗詰め合わせ2600本」が事務所に届いた。送料込み2500円ほど。国産カーボン皮膜5%モノと迷った末、ポチった・・・。
↑ご来客のないときは、事務所にて「素足にスリッパ、ユニクロのステテコ」を愛用していることがバレてしまう写真ではある。

上記2600本の中華抵抗をプラケースに整理して格納。

オク買いした半固定抵抗詰め合わせセット。990円ナリ。

ebayの電解コンデンサ詰め合わせセット。1000円くらい。送料高いが。

積層セラミックコンデンサ詰め合わせ。

サトーさんの7㎜角コイルをブレボに差し込めるようICソケットを使って下駄を自作してみました。青い棒でコイルのコアを回して2次側インダクタンスの変化をLCRメーターで確認します。

およそ0.72μH。周波数は100Khzで計測してます。


↑あまりにも便利すぎるこのLC共振周波数計算サイトで計算すると、0.72μHに対して22pFのコンデンサで40Mhz周辺で共振するはず・・・。
中学生の頃、僕はこの計算を電卓でやってました・・・。
1/(2π√L0.72*C22)・・・。

サトーさんの中華コイル50Mhz(7T50)と22pFのコンデンサを1㎝ほど距離をあけてブレボに差し込んで、その間にGDP(グリッドディップメータ)のコイルを近づけます。

GDPは自作ではありません(スンマセン)。オクで自作品を購入しました。コイル5本付き3~70Mhz、FET使用です。三田デリカの中古品などオクで買うと3万くらいはしますので・・・。

コイルのコアを回して40Mhzで同調するようにして、GDPでディップ点を確認・・・。

いったい何をしているかというと、この回路図の、とりあえずVXO部からブレボで作ってみようかな・・・と。「フェムト2014」という6mバンドAMトランシーバです。VXO部は20Mhzのクリスタルを2SC1815GRで発振させ、2次高調波の40Mhzを取り出し、局発と混合して50Mhzにします。

部品箱から集めたVXO部のパーツとブレボ、GDP。

まだ、製作する、というより測定器の取扱いに慣れたり、計算どおりに共振するか確認したり、という実験段階ですが。

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40年以上昔、中2病の頃、僕は毎日、中学校から帰ると、夕食に呼ばれるまで、延々と「6mAMトランシーバ」の発振部や局発部、中間周波数増幅段などのプリント基板を塩化第2鉄溶液でエッチングし、ミニドリルで穴をあけ、トランジスタや抵抗やコンデンサをハンダ付けしていた。

今、自分でも笑っちゃうほど、少年の日に没頭していたことに回帰している。

明日から夏期休暇で、また25Bの整備生活に戻ります。

ハンガー作業本質論=「デトックス」2016年08月18日 12:02

「25B」という観点から言えば、「修理」である。「W3」という観点から言えば、「(車検)整備」である。
 しかし25BもW3も単なる所有の客体に過ぎない。所有の主体は「ワタクシ」である。取りあえずプライオリティが高いのは、「家族」であり、その者どもを日々養っていかねばならない以上は、家長としての「ワタクシのフィジカル&メンタルの健康」である。
 その「ワタクシ」という観点から、連日、ハンガーで朝から晩まで、立ったり座ったり、炎天下の室内で動き回って大汗かいて作業をすることの本質とは何ぞや?と自問したとき、その答えは「デトックス」に他ならないのだ、との結論に到達した。
 なにしろ連日、3Lくらいの麦茶を飲み、それを全部汗で流すのだから。健康的であること、この上ない。
 逆に言うと、事務所でデスクワークしている時間は、おそらく相当なレベルでその瞬間瞬間に「衰えている」「毒素をため込んでいる」ということになるのだろう。クーラーの効いた室内で椅子に座って、フィジカル的には楽ちんこの上ない環境であるが故に。

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削る・・・

削る・・・

削る・・・

削る・・・

見上げる・・・

マスキング

パテ作業

磨く

汚れる

木工道具

工場から拾ってきた木材を3700円の中華ベルトサンダーで加工する。

疲労困憊した夕方、飛行場にてG109Bを見上げる・・・・

羽布張り5時間

W3車検整備

カウル補修

エポキシ&FRP作業

接着

疲れて作業に嫌気が差すと、気晴らしに飛行場へ。皆さんワラワラと飛んでます。

シャチョー。

ご来客多数。ピアノ友達、バイク友達+その娘、モーターグライダーの教官。皆さん、脈略なくおいでになります。

AZくんは10年振りにピアノ界の住人としてカムバックしました。
極ちゃんは軽ワゴンに300マンエンのカワサキH2を載せ袖ヶ浦サーキットでタイムアタックをしています。
直美教官はKSR110を駆って北海道ツーリングにチャレンジとか。

注)それぞれ面識はありません。

サフのガン吹き

マスキング


水平尾翼と主翼と胴体とカウルと木工作業とW3の整備と大工作業と、平行してやっていくのでヒマというものがない。隙間なくアレコレの作業を詰め込んだ、7日間の夏休みであった。

外国(観光)旅行にも温泉にも飲み会にもグルメにもアルコールにも全く興味がなく(というよりどれもかなり苦手)、映画も観ない、コンサートも行かない、飲み会にも参加しない。街は、好きになれない。人混みも嫌い。

 しかし最近になって、そのことを肯定できるような気がしてきた。これはこれで、我ながら個性的な時間の使い方ではあるな、と。

「誰もいないリング」(春に散る 最終話)2016年08月31日 17:20

本日付朝日新聞朝刊で、「春に散る」最終話となりました。
仁さん、桜散る歩道で、逝ってしまいました・・・。
余韻の残る、最終話であります。

心に突き刺さる、いくつもの言葉がありました。
沢木さんの強烈なメッセージです。

「翔吾:誰もいないリングを見ました」
「恐怖に打ち勝って戦った者だけが最高の時間に近づける」
「自由の向こうに」
「命がそこでしか生きられないという瞬間を味わう」
「ただその場に止まりたくないという思いだけで歩き続けてきた」

あー。
明日からこの小説の続きが読めないというのはツラいなー。

折しも、内山選手、本年大晦日にコラレスと再戦か、というネットニュースが流れました。

それはありうると思います。
察するに、戦う理由はただひとつ。
自分がどのような存在なのか、もう1度だけ、確かめてみたい。

それに尽きるのでしょう。
別に相手に勝ちたいとか、リベンジしたい、とか、もう1回チャンピオンになりたいとか、そういうことではない。

ただ、自分が何者かを、知りたい。意識は、相手でもボクシングでもなく、自分に向いているのだと思います。

この根源的自問「自分は何者か」に対して、すでに答えは出ている、というのなら、再戦しないで引退、ということももちろんあるのでしょう。

・・・とすると、再戦するしないにかかわらず、あるいは再戦して勝っても負けても引退、ということになってしまうのかなあ。それもサミシイなあ。