ていねいに時を紡ぐ。 ― 2019年12月10日 14:49
少しディテールを書きますので、参考にしてください。
>シュライハーASK13なんかの木製グライダーを今だに飛ばしている各大学体育会航空部機体整備係の学生諸君。
動翼は全て外します。細かいところまで、ヒンジ部の状態(曲がり、摩耗、ガタ、フリクション、腐食)、取付け木部の割れ、塗装状態(=防水状態)などをチェック。
桁に塗装剥がれがあったので60番でペーパーがけしてドープを塗る。あと10年、持ちますように・・・
同上。クレベ70%+シンナー30%くらいにして5回塗り重ね。最後にシルバードープ(アルミ粉末入りドープ)2回。
ヒンジピンは全部要チェック。ラダーの上ピン。木部との固定状態。ガタがないか。木部腐りはないか。塗装の剥がれはないか。曲がり、腐食、フリクション。
ラダーの下ピンとラダー底部。錆、ネジ山痛み、ガタ、木部との固定に異常などないか。クリーナとウエスで古いグリスを除去します。
受け側。綿棒+パーツクリーナで古いグリスを除去して掃除する。
同上。砲金ブッシュの状態チェック。摩耗してるなら旋盤で挽いて造って入れる。松つあん遺品の旋盤、練習しなくちゃ。
グリスは2種類。
全ての作業はグリーンブックとAC43に準拠
割ピンの入れ方にもルールがあります。このへん自己流バイクいじり系DIYerは要注意。プロのバイク屋の作業でも「なってねーな」と思うことがあります。
エルロン。
ピン側
塗装(パテ)クラック。マーキングします。
ペーパーがけ。FRP(グラスクロス)を1枚張ることにしました。
削りクズ、粉が入らないようエルロンロッドのホールをガムテで養生。
FRP張り作業。ホントはピンをマスキングテープで養生してからやるべきでしたが・・・
水平尾翼の塗装クラック補修。FRP1枚+ウレタンサフ。
割り箸の先を平らに削ってへら状にするとリンケージベアリングのグリスアップがラクです。砂のついたバッチイ指先のままグリス瓶に指を突っ込んで塗り込むような航空整備士にはならんといてください。
25Bお抱え航空整備士。ホイール交換に伴いダイブブレーキワイヤの交換作業中。
航空整備士は小柄で体重が軽いこと、身体の柔軟性が要求されます。
工場での仕事が終わってから、当ハンガーへの夜間出張・残業扱いで頑張ってます。あいちゃんの請求書が怖い・・・夕飯おごり付きです。
50年使ってきたホイール。M田師匠が是非欲しいネ、というので惜譲。
こんな奥まったところにグリスニップルがあるのでグリスガンは小型かつフレキシブルホースのタイプが良いです。
こんなの↓。
https://ktc.jp/catalog/index-category/category-list/g-80__500
https://ktc.jp/catalog/index-category/category-list/g-120ns__330nh
M田師匠はレストアした三田Ⅰ型中央翼の懸架台を製作中。ちょっとため息が出るような作業プロセス、仕上がり、形状・・・です・・・。小職もモノ造りの端くれではありますが、レベルが違い過ぎる・・・
キレイにビートの乗った溶接部。
ハンガーハウスの冬支度。自作天窓の周囲に穴が開いてるとストーブの暖気が全部、屋根裏に逃げてしまうので・・・
パネルを造って、タワー登って穴塞ぎ。
同じく。
ここも穴塞ぎ。
ハンガーに遊びに来た「とくさん」から、そろそろ凍結防止したほうが良いよ、と言われ。保温材巻き。ウッドデッキ風呂の配管部。
飛行場は現状、かくのごとし。年内の25Bハンガーアウト、組立て/運航開始はチョット無理っぽい。
関宿滑空場の曳航機、ロバンDR400の作業を見学。
ウチらの曳航機のテストフライト。
天気が良いときはこの椅子に座って朝飯後に日光浴してます。
最近、割と天気がいいです。
こんなふうにして丁寧に時を紡ぐようにして生きていきたいです。
タマランです。
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