ルーツ。2020年08月06日 11:27

弁護士駆け出しのころ、高校/大学からの友人で1級FP持ちの生保営業マンから「オマエ、節税しろ」と。節税するほどの稼ぎはないよ、と答えたが仕事を斡旋してくれる、と言うので、彼の勧める保険に加入した。
 以来数十年。イザ還暦の身になってみると、オカネをもらえるのはアリガタイ。ちょっとしたコズカイにはなる。年金証書なるものが某カタカナ生保から届いた・・・。


個人年金をもらえる、そういう還暦である。これまでの人生に想いを致し、サテ、これから先をどう生きて往くべきや?その指標が欲しい。
 人生はイメージどおりになるものだから、先々をどのようにイメージするか?ソコが肝要である。

そんな意識で新聞なぞ読んでいると、おのずから自分のセンサーが感応する記事に当たるものだ。もちろん朝日の記者や編集員の記事ではない。そういうのはロクでもない記事ばかりで。

仲條さん。元グーグルの執行役員で、現在はYou Tubeの日本代表。

この人はいつも「本質は何か?」と考えている人なんだと想う。だから語りの中に「本質」というコトバが自然と現れる・・・

その人の語るコトバの中に、その人の本質が現れるものだ。だから誰かのブログやSNSやFBの記事を読めば、その人の本質がわかる。なかには何の本質もないような記事も多数あるが・・・

仲條さん曰く、自分のルーツを辿れ、と。
中学、高校時代。あるいはさらに幼少の時代。何かが好きになる。否、正確にいうと、自分はそれが好きなんだ、と気づく、その対象。

フト「あれだ」と思いついて、ハンガーの書棚にぶち込んでおいた古い雑誌を探した。すぐに見つかった・・・。

表紙は片岡正美さんだと想う。横に置いてあるプロポはKOデジエース。

1971年2月号だから小職は小学5年、11歳。ラジ技を初めて買って読み出したのが前年の70年4月だから、それから1年経った頃。

そして、これ、この記事。一条卓也さんの記事。耽読していた・・・

この世に、グライダー(滑空機)というものがあるのは知っていた。そのグライダーに、運航の利便性からエンジンを積んで自力発航(離陸)できるようにした一群の航空機、それがモーターグライダー(動力滑空機)。

自分はいったい、いつ、シャイベ=ファルケというモーターグライダーの存在を知ったのだろうか?その答えがこの雑誌のこの記事に、載っていた。
「SF-25」もプロトタイプのA型はショルダーウイングだったのか・・・。

早速このラジ技を持参して三田工場へ向かう。松つあんから25Bを譲り受けたとき、一緒にもらったシャイベの写真本、豪華版。三田さんに預けていたが、久しぶりに見たくなった。

三田さんと一緒にラジ技とシャイベ写真本の頁をめくり、写真を眺める。「一条さんの記事は良いですよね」「モーターシュパッツはとても好きな機体なんです・・・」曰く三田さん。


そして我が25Bの写真も。
おお。良く見るとフロントキャノピーの後ろ、天窓がない・・・。

ラジ技の一条さんの記事では、スポルタビアはRF「3」型。71年当時、4型はまだこの世に生まれてなかったのかな・・・

そのRF-4の実機に、自分の所属するクラブで相まみえることになろうとは・・・。50年の時を経て。人生って、なんだかスゴイね。いろいろなことが時空を超えてリンクしているような・・・

ラジ技、一条さんの記事のアレキサンダーシュライハーASK-12。これもこの時代には「-14」はまだ生まれていなかったのかな。

この記事から50年近くを経て、我らがField of Dreams に姿を現したシュライハー「ASK-14」実機。なんて美しいのだろう・・・

両機とも事情があって今は格納庫やトレーラの中。当面、空を飛ぶことはなさそう。でも、いつの日にか、復活を夢見て。
 それまで自分は、自分のポンコツ25Bの動態保存をガンバロウ。

結局、そうなる。
ルーツからすると。
ルーツなんだから、仕方ない・・・。

タマラン。

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