センサー2012年05月26日 13:57

「久しぶりに、みんなで走ろうよ」。

そんな問いかけに応えて、新東名/新静岡ICからR352を辿り、浜名湖/舘山寺温泉へ。

もう30年の付き合いになる古いバイク仲間だが、今回、あらためて感じたのは、同じバイク乗りでありながら、求めるものは全く違う、ということ。

リッターバイク戦闘機軍団を追って我がDR650で峠道を走れば、1日中一緒に走って、残る記憶は、先行車のライン取りとコーナーの浮き砂、アスファルトの荒れ、そしてクリッピングポイントの路面・・・という細切れの
点景だけ。そして、ひとつのコーナー毎に、ひたすら「コケないギリギリの線で最速」の解を追い求め続ける。

「それが楽しいんじゃないか、それ以外にバイクの楽しみなんてあるんか?」という声が聞こえてきそうだ。

でも僕は違う。相当に違う。

だから、帰路「小仏トンネル渋滞15Km」の表示を見て、躊躇無く勝沼ICで中央道を降りた。
 少年の日から走り慣れたR411柳沢峠と、奥多摩の道々を、新緑を愛でつつ、ゆっくり走ってみたいと思った。
奥多摩周遊道路、懐かしの月夜見駐車場にて。

人は、神様(その表現が妥当でなければ、目に見えない大きな摂理のようなもの、と言い換えて良いのかも知れない)から、いろいろなセンサーを与えられ、あるいは与えられていない。

「自分のセンサー」にしたがって生きる、というのが、どうも正解のようだ。