「源氏物語」で陸上単発ライセンス2025年07月09日 18:30

もはや旧聞に属することではあるが昨年のNHK大河ドラマ主題は「源氏物語」であった。

今を去ること半世紀近くも昔の頃、高二の秋(バイク事故で重傷入院中)、自分は将来の人生設計として「大学を出たら就職せず、司法試験を突破して法曹として身を立てる」ことと見定め、最難関と言われる某私大法学部を第1志望とし、一浪して1日10時間✕365日の受験勉強に耐えていた。国語(古典)に関しては有名どころは全て読み込み、日本史に関しては「山川」の教科書と資料集の隅々まで丸暗記である。

文学部狙いであれば「源氏物語」はどこから出題されても文句は言えないので全体を精密に勉強しておく必要がある。法学部狙いであればそれほどではないが、「源氏」の世界観は「藤原摂関政治」とのカラミもあるので、やはり手を抜けない・・・。どこから何が出題されても「あ、源氏だ。おわた。なーーーんもワカラン」みたいなことが絶対ないよう、何かしらは答えられるよう、それなりにシッカリと勉強したのであった。

*****************************************************
それから時を経ること十数年。
弁護士になって、とある極めて困難な案件に遭遇した。
交渉事案であったが、相手方にとりつくシマがない。完全門前払い状態。

それでもしつこく食い下がって面会を求め、ナニヤカニヤの会話を重ねるうちに雑談の中でフト「源氏物語」の話題になった際に、唐突にも件の(「くだんの」と読むんですよ)交渉相手が饒舌になったのである。
 これは会話続行の糸口だ、と直感した私は、たったひとつだけ思いついた(思い出した)「源氏」作中の「雨夜の品定め」について知りうるところを語り、「いつの世でも男女間のコトは同じですなあ。あははは」なとど述べたところ、以後、次第に相手方の態度が軟化する傾向を読み取れるようになったのである。

(ご参考)
https://note.com/usami_kamo/n/n67999a3baf1d

しかしながらここですぐに交渉案件のハナシに持っていくのは浅はかなコトで、当日「雨夜の品定め」以外の「源氏ネタ」は全て忘却のカナタで他のひとつも覚えてないし、とにかくこの案件をツブしてなるものか、というキモチで、その日は「本日はありがとうございました。『源氏』のお話ができて楽しかったです。また来ますから『源氏』からみのお話でもしましょう』」とオトナシク退散したのである。

そして帰宅するなり家人に「あのマンガっ!『源氏』の。アレ家にあったろ。今もある?どこにある?すぐ出してっ!!」と頼み込み、たまたま自宅の本棚にあった「あさきゆめみし」を引っ張り出してきて全巻を読みこんでは頭にたたき込み、以後の面会に備えたのであった。


すると件の相手方は「私も『あさきゆめみし』を愛読している。私は2セット持っていて1セットは手垢がつかないように未開封なんだ。あなたも持っているのか?若い弁護士さんなのに見上げたものだ」

「そらーそうですよ。『源氏』好きならあの本は必携です。私も愛読してます。いやーあのマンガはホントにステキだ。『源氏』の世界観を実に忠実に描き出していて秀逸です」「とりわけ光る君と頭中将が「青海波」(せいがいは)を舞うところの描写などは美の極致っ!!!」

(ご参考)
https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc22/naritachi/souzoku/column.html

・・・などと述べたところ、ついには「いやー、どんな悪辣な弁護士が来たかと思っていたが、『源氏』を愛する人で悪い人は絶対いない、私、あなたを信じますよ」

・・・という流れになり(もともと無理難題なことを要求しているわけでもなかったので)、当該案件について「ありうべき公平妥当な結論とその理由、落としどころ」を縷々説明したところ、その後もシノゴノの経過はあったものの、ナントカ無事交渉成立・・・とあいなったのであった。

・・・その結果私は依頼者から痛く感謝され、「あの偏屈を相手によくぞ交渉をまとめてくださいました」ナドとお礼を言われ、相当多額の弁護士報酬を受け取ることになった。
 その額は、当時計画していた「陸上単発ライセンス/渡米訓練」の費用どころか、それに続く「コマーシャル」「多発」「IFR」の訓練費までもをまかなうに十分に足りるものであった、、、。

****************************************************

以後、今日に至るまで「NHK大河」は基本的に「日本史」である。「源氏」の前の「鎌倉」もそうであるし「家康」「渋沢栄一」もそう。現行の「黄表紙/狂歌の蔦重/田沼政治と寛政の改革」も然り。その他のNHK/Eテレの歴史番組や古典文学系の番組も、若き日の受験勉強で「日本史」や「古典」を徹底的に掘り下げたおかげでバックグランドがわかるから、どれもこれも楽しめる。

・・・ということで若い皆さん。

多くの人が「コスパ」「タイパ」などと言い、「なるべく合理的に」「ムダな努力はなるべく避けて」・・・みたいなことを言いますが。

人生はそんなに単純なモノではないです。
若い時期に自分の国の歴史や古典芸能を深く学んでおくことは、将来に何かしらの恩恵を与えてくれますよ。

私はそのことが言いたいのです。

1クラス40人いて、理系に進める人は10人以下ですよ。
残り30人は文系なんです。
しかも女子はかなりの割合で文系ですよ。

企業社会のトップの人達も7割は文系ではないですか。
そういう人達は、受験時代に日本史や世界史や古典を徹底的に学んだ、という人が多いですよ。

欧米では企業トップは「哲学」や「芸術」の素養が必須なんです。
https://note.com/forestpub/n/na08a6fc4d32e
https://app.en-courage.com/articles/2019-09-08/906?locale=en

就職して会社勤めになって、上司の人達とフツーに歴史や哲学、文学について会話できることって、とってもアドバンテージですよ。

と、いうことで、若い皆さんにおかれましては、
「こんなもん、何の役に立つんだよー」などと言わず、いろいろなことに寄り道して、楽しく文系課目を学んで下さい。フツーに文系として生きて行くことを前提とすれば、「複素数」や「虚数」「三角関数」「対数関数」などより遙かに「実益」があります。
 つまり10年20年の長い目で見れば、歴史/古典の素養はそれこそ「タイパ」「コスパ」抜群、ということです。

******************************************************
ブログをサボり、半年ぶりになりました。
相変わらず、例年と変わらない歳月を過ごしてヲリマス(←賢治ふう)。
ということで今年前半の振り返り。

ベースにしている滑空場からのフライトで往復2時間半ほど、M田師匠の故郷、足利市上空へ。一番左の橋が渡良瀬橋。

今期は約半年でフライト回数35回/約40時間でした。

冬の野外活動の準備。
ジムニー用木製キャリアを「競作」。
さんちゃんはスノボキャリアを。
自分はスキーキャリアを。
スキーキャリアなんて中古が安いんだから買えばイーじゃん、と知人から言われましたが。趣味/傾向を共にする友人と、こういう「時間を共有する」ことがかけがえのないことなんです。



航空整備士/耐空検査員のさんちゃんご接待スキーツアーその1 奥会津

マジ寒かった!!

バイク系後輩の連中と乗鞍へスキーツアー参加。総勢15名くらい。

同上

さんちゃんご接待スキーツアー その2 群馬県川場スキー場

良い天気でした。

高校時代の旧友AZくんと残雪の山行、、、。



ハンガーDIY。断熱材追加施工

LED室内灯施工・・・の道具と材料など

DIY電気工事 これも1年がかり。毎週、少しづつ。

最終段階、コンセントの取付けは「電気工事士さんちゃん」の出番。

バイト代払ってお手伝いしてもらいました。さんちゃんもホクホク。
ハンガーハウスDIY建築着手から14年を経てようやく電気工事を完了。

ジムニーJA22Wのシートベルトが壊れたので交換

ヤフオクで左右1セット5000円ゲット。中古だがほぼ新品。

DIY水道周りチョイ手直し

アース棒連結

DIYアース工事。接地抵抗はどうか?、、、。

DIYドアノブ交換


コンプレッサを予備機と交換。

ラジコン関係

大昔に製作/フライトしていた機体を25年ぶりに大改造レストア。これも1年がかりの作業。毎週少しづつ。

てえへんです。

月1のペースでフライト会も。

25B関係。飛行場で応急修理

ここにクラックが発生

関東甲信越梅雨入りと同時に機体格納

その他クラブ活動。
トモダチが「ビーチ」の機体を購入したのでクラブ員のみんなで見物。オカネとか仕事とか人間関係とかは、「志高く覚悟のある実直な人」のところに集まるもんだな、ということを実感する。

新人クラブ員「つるちゃん」の溶接作業を見学

25B 左サイドキャノピー、早速修理開始

係留ロープは15年を経てボロボロ。元は同じ色でした。

すっかり色あせて強度も弱くなったので右の新品と交換。

バイク関係。W3のタペット調整

BAJA/MD30にスマホホルダーを装着。

MD30でひとりオフ練。


4月にはDR650で寸又峡温泉/春合宿に参加(学生時代のバイクサークル主催)


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
日本の首都はどこですか?

コメント:

トラックバック