憧憬の空を見上げて・・・2016年04月27日 12:40

飛行場、自粛モードでクローズドにつき、電動RCを飛ばす。貸し切り状態。

こんな小さな、シンプルなEPプレーンだが、これはこれでそれなりの設計思想と工作技術、空力、電子工学の粋を結集したハイテクのカタマリ。これ作って飛ばすの、けっこう大変。


次は実機。早晩、飛行場もリオープンすると思うので、整備は怠りなく・・・。今回は「初夏仕様」への変更作業など。

このゴムパーツをつけてカウル内の圧力を高めて・・・

この固定バッフルをはずせば・・・

「初夏仕様」。
これでCHT /OIL TEMPが所定内に収まる。実験済み。

飛べない空を恨めしげに見上げるⅠ

同Ⅱ

25B専用整備車両。バックドア、痛んできたのでヤフオク/7000円調達の中古品と交換した。色違いはご愛敬。そのうち塗る予定。

増井プロのドローン。マトモに買うと50万くらいするらしい。ヤフオク、互換品など工夫して調達し、半額くらいで組み立てたそうで。

うららかな春の日。草っぱらに寝転んで、ハイテクドローンやFAA/バンナイズ空港での陸単訓練の想い出など、語り合う方々。

旧友来訪。右がそいつの駆るカワサキ超弩級最新鋭アホ馬力の旗艦。左は小職のW3、1971年当時のカワサキの旗艦。快調であります。

1971年から2016年の間に、カワサキ重工業謹製旗艦バイクもこんなにも進化した。否、本質的なところは何も変わってない、とも言えるか。

2台を並べて眺めていると、旧友曰く
「S&Gの”OLD FRIEND”みたいだね」


んん?スーパーチャージャーに俵屋宗達が・・・。風神様だ。

来週はGWに突入。

愚鈍、愚直と言われるまでに・・・2016年04月06日 12:14


発端は↑これである。
動画開始29秒から35秒にかけての、6秒間のステップワーク。
 人は井上尚弥選手の強打を褒めそやすが、このフットワークこそ驚嘆に値すべきものだ。100年に一人の逸材、天才ボクサーのステップを、初老55歳の小職がジムショへの徒歩通勤途中、路上で練習していたのだから我ながらアホではある。履いていたスニーカーが盛り上がったマンホールの段差にひっかかり、モロにコケて膝からアスファルトに墜ち、激痛が走った・・・・。 レントゲンの結果、「あ、折れてますね」。膝のお皿を骨折しました。

足首から太ももまでのギブス生活4週間。車の運転もできないから、ハンガーにも行けない。膝が曲がらないと、トイレも風呂でも極めて不自由。

しかしハンガーに行かなくて済む、というのはアドバンテージでもある。ハンガー生活では、やるべきTodoの序列が全て決まっており、それを粛々とこなして行くのは、かなりシンドイことだ。
 ギブス生活の4週間は、ハンガー生活から解放された自由な週末を過ごすことができ、大変ハッピーであった。

大量の電子パーツを全国各地の部品屋からネット通販やらヤフオクで買い込み、計測してみたり・・・。


工具もアレコレ買い込む。ちょっとしたミニ工場の様相を呈するに至った我がジムショにて、週末、ケーシング加工に勤しむのは至福の時間。プロクソンのバンドソウと小型ボール盤がとても便利・・・。

次々と作りたいモノを製作。これは-20dBカップラ。

ステップアッテネータ。

高周波領域で使用するので銅箔板を使用しアース面積を確保、の図

2つを連結するとこんな感じ。いずれ導入する予定の「スペアナ」を使用する際に必要になる。

早速いろいろ設定を変えて計測。FT-817のAMモード、変調不足。

同。過変調。

同。ちょうど良い。

「ピコ6」の送信波形もオシロで観察。PTTを押して送信すると波形は真っ平らでキャリヤ・サプレッションは良好のようだ。

2トーンジェネレータのフリーウエアを使って音声を出力し、マイクで拾って変調をかけている。昔は何万円もする低周波オシレータが必要だったが、便利な時代になったものだ・・・。

教科書どおりの、良い感じのSSB波形が観測できました。

その他、製作完了していたメモリーキーヤをケーシングする作業とか。

完成図。

4週間後、ギブスが取れまして、無事、ハンガー生活に復帰。早速たくさんのご来客がありました。

松つあんのラボに、自作した-20dBカップラとステップアッテネータを持ち込み、特性を測定していただきました。

測定の結果、200Mhzくらいまでなら問題なく設計どおりのアッテネーションが得られており、「十分に実用になる」とのお墨付きをいただきました。

飛行場では、グライダーの墜落死亡事故が発生した。

死亡する、ということは、登山に例えれば、「厳冬期/高度7000m級のヒマラヤ」。つい数分前には、いつものフライトと同じように、のどかな「高尾山のハイキング」だったグライダーが、主翼から気流が剥離し始めたその瞬間、ヒマラヤの環境に豹変する。
(もう少し詳細に言うと、機体の特性に大きく依存する。シュライハーのASK13、21あたりは、よほどのことがない限り「高尾山ハイキング」に留まる。つまり故意にスピンに入れようとしてもなかなか入らない→経験済みです。)

ただ、それだからグライダー(とりわけ高性能=失速特性が尖っている上級者向けの機体)は危ない、止めるべきだ、というものでもない。どんなものでも同じ。自転車でも、原付でも、大型バイクでも、自動車でも。あるいは危険に囲まれた現代の都市生活では、ただ歩いているだけでも、次の瞬間に死の世界が訪れる、ということすら、ままある。実際、小職はただ走っているだけで、膝のお皿を骨折しました・・・。

我々は、その「現実」を、厳粛に、かつ愚鈍、愚直と言われるまでに、受け止めて、その先へ進まなければならない。

なぜなら、そこに、空に憧れる子供たちがいるから。
かつての自分がそうであったように。

 我が出身小学校には、約100人の児童がいた。そこに、本気で空に憧れる少年が、2人、いた。
 うち一人は防衛大から航空自衛隊に入り、戦闘機パイロットになった。もう一人は弁護士になり、グライダーパイロットになった。

 つまり、だいたい子供が100人生まれれば、そのうち2人くらいは本気で空に憧れる。もちろん、他の98人は、音楽であったり、演劇であったり、政治であったり、文学であったり、バイクや4輪であったり、野球であったり、それぞれだ。
 
 人類には、人口1~2人/100人くらいの割合で、空に憧れる遺伝子が脈々と受け継がれている。そう考えなければ、1903年のライト兄弟による初の有人動力飛行からわずか100余年で、ここまで飛躍的に航空界(宇宙開発)が進歩したことの説明がつかない。

だから、次世代の子供達のために、空に親しむことのできる環境を、守っていく。

それは我々オトナ達の責任。

小さな「人生の宿題」2題コンプリート2015年12月25日 14:39

飛行場に珍しいお客さま来訪。メッサーシュミット3輪車。練馬区から4時間かけて・・・
 なんと、「日大/木村研」ゆかりの方々でした。模型飛行機談義から大学で製作した自作軽飛行機のこと、木村秀政先生の思い出話など、盛り上がりました。

シャチョー、M田師匠も寄ってきます。

興味津々の様子です。

さて・・・。
     小さな「人生の宿題 そのⅠ エアロモービル運用」。

懐かしのミズホ/ピコ6からQRP/1WでQRVしようと。まずはSWRアナライザでアンテナの調整から。

50.200付近でSWR=1.2なのでまあ良しとしよう。

目の前をLandingする907Bを待ってホールディング at R25

ひとりで操縦しながらひとりで無線のOPをするのは楽しい。エンジンを回しているとノイズが電波に乗るので、基本はrpmデッドアイドル、のんびりとサーマルゲットしながら。危険なことはいたしません。
 成果としては50Mhzで渡良瀬遊水池移動の局長さん1局のみ。冬場の6mは閑古鳥が鳴いております・・・。


  小さな「人生の宿題 そのⅡ ハンガー庭でRCヒコーキを飛ばす」

この土地を見つけた8年前から、その構想はありました。さすがにノイジーなエンジン機は無理なので電動RCについていろいろ勉強しました。モーターとかリポバッテリのチャージとかKV値とかワットメータとかBECのプログラムとか。プロポ設定もいろいろ面倒で、THRにリバースかけてエルロンレバーをラダーに割り当て、ラダーからエルロンへミキシングかけて、各舵にEXP入れてDual入れて・・・etc。
 機体は10年くらい昔、存命中だった亡父と一緒にアキバ/フタバ産業にて買い求めた「パイオニア モデルクラフト スパローJr」。この日、ようやく穏やかな冬の空に飛び立ちました。この小さな夢を実現するまでに、なにやかや、1年ほどかかりました。

エンヤ09Ⅳ型に換装した「プレイリー号」のエンジン調整。

今フライアブルなのはこの3機だけです。

夜はクラブの忘年会に参加

この日も美しい夕焼けでした。鉄塔と富士山と。ナナメの線はHF5バンド/ワイヤDPです。フルサイズに近いのでさすがによく飛びます。ハンガーに2ndシャックの固定局を開局し100W運用をしているので、国内は8エリアから6エリアまで交信可。

てなことで、また来週(クリスマス→お正月休暇に突入)・・・。

耐空検査&TABチェック完了、今期運航開始2015年12月04日 15:19

事務所の執務机の上で自家用動力滑空機のピトー管カバーの破れを繕っているベンゴシはたぶん日本では小職ひとりだけ、であろう。・・・と考えると、この営みは続けねばならんのだろう・・・。全てを捨てればラクになれるのだろうが、そうもいかん。煩悩である。

機体カバーの点検。2,3箇所にホツレ、破れを発見。今年も運航する以上は野外係留だから、これも必須作業・・・。

マイミシンでホツレを繕う。冷え込む冬の夜のハンガーにて・・・これもTodo、Should。

仕上がりは汚いが、要は雨を防げれば良い。とても大変な作業。なにしろ片翼7m分もあるので、破れた箇所をミシン針の下に持ってくるのに時間と手間がかかるのです。

快晴の冬空の下、ハンガーアウト作業。

主翼2枚から運搬開始・・・

休憩お茶会。整備の皆様、毎度ありがとうございます。

M田師匠が翼端持ち、シャチョーさんまで駆り出されて・・・

組立て完了。舵角寸度の測定など耐空検査作業。

日大航空部奥平監督を嫌がるさんちゃん

エンジン試運転、地上滑走テスト、コンパススイング

翌日、テストフライト。主任整備士君、同乗にて

エンジン計器の指示は悪くない・・・

小雨の降る中、さらにTABチェックフライト。あちこちのFSや空港タワーと通信設定、交信テスト。あいにくの空模様で視程悪く、まっ白。

着陸後、プラグのチェック。異常なし。

25Bの居なくなったハンガーはサミシイ。RC機を置いてみる。

・・・ということで今期の運行を開始しました。

晩秋のハンガー&飛行場にて・・・2015年11月11日 12:19

翼端木部の割れ・・・

削る・・・

さらに削る・・・が、決して傷口は広げない。ヒコーキは飛ぶことが全て。
常に「飛ぶためのミニマム」を追及するべし・・・

トレーシングペーパーで型取り・・・

工場に行き師匠のM田さんから頂戴した航空ベニヤを板取り・・・

作業台に固定してスカーフ取り

エポキシワークで接着・・・

反対側の翼端も割れてる・・・

また削る・・・。
多くのアマチュアは、「対象に対する愛情過多」故に、傷口を広げてしまう。その結果、飛べなくなる。本末転倒に至る・・・。

板取り。

接着・・・

パテ盛り→パテ削り→捨て白・・・

胴体後方底部羽布の破れ。60番で磨き・・・ドープ8回塗り

羽布張り

上塗りドープ7回

シルバードープ2回(ここで1週間、間をおいて乾燥)

ウレタン仕上げ 3回・・・

エルロンリンケージのベアリングにグリスを詰め替える至福の時間・・・

両側エルロン、水平安定板、エレベータをまとめて同時作業

経年変化による割れ

ひたすらペーパーがけとドープ&ウレタン塗りを繰り返す夜なべ仕事

他方・・・
ネコさんはハンガー庭で犬の散歩

Yukaさんは愛機ディスカス2Tの整備・・・

増井プロはハンガー庭でドローンのテストフライト・・・

まともに買うと20万くらいするものを、オク利用、半額で調達したパーツを使用し組み上げたそうです。

ハイテクのカタマリです。

何が何だかよくわかりません。無線従事者免許が必要のようです。

二人の会話が理解できません。プロ同士です。増井プロはなんだかムツカシイ顔をしております・・・。

タヌ○パは懐かしいローテク、昭和のオモチャ、老朽RCヘリを飛ばします・・・。ドローンを見た後では牧歌的に感じる。

他方、飛行場では・・・クラブ員有志によるビニール柵の設置作業

元の姿に戻りました。

晴れ渡った秋の好日の下、再出発BBQ・・・

密かに愛を育んで来たふたり・・・互いに手をとりあい、

このたび、無事入籍を終え、届出を済ませました(ウソ)。

こういうシーンでいつも必ず何か「やらかして」くれる、な○み教官が・・・

初単独飛行オメデトウ!・・・の、とても重要な儀式かつ縁起物の恒例「ぶっかけ水」を・・・

間違えて隣のソロ出し藤沼教官にぶっかけてしまい・・・
「なお○さんっ!、そっち違うっ、左のっ。青山センセーっ」、

やむを得ず小職がぶっかけ水をやり直し・・・縁起モノですから。タップリと。写真はタヌパ○ブログより著作権&パブリシティ権違反にて引っ張ってきました・・・。

しゃちょーは黙々と仕事。

(いただきモノ)
ハンガーに泊まりに来た増田さんからは、ご自宅の甘柿を・・・

最近、何かと「断捨離」を進めている松つあんからは、D/Cのヘッドセットやら25Bのプラグコード、予備の計器などを・・・。       
     
 「秋霖」・・・に煙るハンガーにて、ひとり、もの想いに沈みます・・・

今月末を目途に25Bの耐空検査、運航再開が出来れば・・・、と思っとりますが。

さんちゃん頼むよ-。