「夏空幻想」2023年08月09日 11:29


昨期は2010年の25B運航開始から13年目を迎え、さすがに同じことを繰り返してマンネリを感じていた。そこで自分なりにテーマを設定して25Bを運航しよう・・・と思ったのであった。
 クラブ教官の上級グライダーパイロットがハイパホ機に搭乗し、朝、出発して(燃料5リッターだけ搭載。ガロンではなく)夕方に帰ってくる姿に触発されたこともある。
 せっかくトラポンをDIYで苦労してとりつけて事実上の高度制限がなくなったわけだし、TCAとも積極的にコンタクトして飛べば高度に関する遠慮はいらない。最低でも1フライト2時間をノルマとしよう・・・。
 こんな感じで昨期のフライト時間は33時間チョイであった。当機は1年のうち約半年しか運航しないので、33時間という数字はほぼ毎週飛んでることを意味するワケであります。

明野飛行場 呼んだけど返答なし。誰もいないのかな、、、。

九十九里海岸

渡良瀬遊水池の通称ハート池

板倉滑空場 FSに挨拶

読売加須滑空場 FSに挨拶

条件が良いと5000ftオーバー。4000ftを超えたらTCAとコンタクト。

その他はいつもどおりのハンガー生活が続く、、、。

カナリ苦労して自作。これを見て用途を即答できる人もマレであろう。
さんちゃん:次回、是非貸してください!!!
ワシ   :えーよ。

ヒントはコレ。これをあと9回繰り返すのはタマランので。

センパイがバイクを降りることになって、大量在庫パーツの売却処理を依頼された。エライこっちゃ。

MD30のメーターアクリル板が紫外線で老朽化してボロボロになったので

アクリル板の張り直し。

そんなことをしているあいだに4月に63歳の誕生日を迎え、セスナ訓練生の友人Kさん某社CEOから、これまた大変レアな書籍をプレゼントしていただきました。ごっちゃんです!!! 
           
そういえば元プロのジャズピアニスト、某ピアノ師匠が遊びに来て、お祝いに1曲弾いていただきました。なんというゼータク。最後のセリフは無理矢理言わせたの感あるも。曲目、これがまたふるってまして。
MY FOOLISH  HEARTって、、、。
↓ここで聴けます。
https://youtu.be/-lAo15GyHF4

4月にはDR650にて寸又峡ツーリング。春合宿に参加。


旋盤のフライス盤アタッチメントを整備/防錆

Yukaさんネコさんコンビは相変わらず。

やっちまいました、、、、。回収まで2時間くらいかかった。特大脚立+無線用6m伸縮ポールでなんとかタタキ落とした、、、。

・・・そしたらあちこちバキバキに壊れてしまい、その木工修理。大変な手間だ・・・。フィルムを剥がすだけで半日、、、。
 
これを機会に、絹張りにチャレンジしようと、、、。まずはプライスパンを下地張り。ネット情報が助かります。

メルカリでエサキシルクを格安で買える時代になりました。

小5/11歳の時以来の絹張り。そのときは大失敗したが、今回は52年ぶりにリベンジ。模型用ドープも製造中止で入手困難ですが。1か月くらいかかりました。
 
52エンジン3台と91をテストベンチにて試運転。これは20年ぶりくらい。

ハンガーハウスDIYもボチボチ進捗。

外壁に穴をあけてフード取り付けて。

固定枠を2*4材(防腐処理済み)で自作して換気扇取付け。

このDIY内壁構造を見てナルホドっ‼️と反応する人がこの日本に10人くらいは存在するように思うのだが、、、。

給水系を1m延長し、排水系も1m延長し、シンク台を1mズラして。シンク台裏の内壁を完成させる。これもざっと一ヶ月かかった。

6月にはいってすぐ、トンデモナイ豪雨が続き、今度ばかりはもうダメか、、、というところでナントカ台風避難完了。朝5時からお手伝い。

これを機会に我が25BもハンガーIN。今期の運航を終了。お手伝いいただいた皆様、まことにありがとうございました。

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                                  「夏空幻想」

過日、上級者同乗で25Bを飛ばしたんだけど、ひとこと「遅っ!!」と言われてしまった。
でも、モノゴトには全て反対側の価値がある。

「遅っ!」の反対側には、例えば、穏やかな失速特性とか、つまり初心者でも比較的安全に練習できることや、軽くて良く浮くこと、つまりソアリング特性が優れておりディモナやグローブよりずっと楽しくソアリング遊びができる・・・という利点が「事実として」存在しており、「遅っ!」という欠点と均衡しているのである。
 つまり「(とりわけB型)ファルケ」は、そもそもの設計思想がツアラーではなく、ソアラーだ。

しかしながら昨今は「高性能プラスティック機でツアーをすることがモグラ遊びなのだ」という雰囲気が全盛で、その結果、ほとんどの人たちは上記の「反対側の価値や性質とか面白み」には思い至らず「遅っ!」の一言で終わってしまう。
 結果、我が25Bに興味を示す人は現状、皆無なのである。1回乗って、ログ付けして、オシマイ。どうしてもこれで飛びたい、これが好きなんだ、という人は、まず存在しない。三田師匠も、「もうそういう人はいないんですよ。そういう時代ではないんです」と言って寂しそうだ。

これと同じ状況が昔、あったな、と。
それは40年前のバイク界である。
私はW3というポンコツが醸し出すモノとしての存在感が大好きで、BSA/A7シューティングスター由来のエンジン/ミッション構成とか、メグロ製作所伝来の頑丈さ/武骨さ、とか、そういうところに私のセンサーはスルドク反応して、痛く気に入っていたのだけれど、周囲の反応はおおむね「ぼろ。ポンコツ。壊れる。遅い。曲がらない。止まらない」で終始していた。今の25Bの扱いと同じ。

当時のバイク界では誰も彼もがハイパワー、フレーム剛性、強靱な足回り、強力なブレーキ・・・に価値を認め、SS(スーパースポーツ)華やかなりし時代であった。
 どだいバイク乗りなんて存在も圧倒的に社会のはぐれモノで、不良で、とくに女性ライダーなどはただバイクに乗っているだけで取材を受けたり、チヤホヤされる時代。
 その頃から、すでにW系など古くてポンコツで、自分がセンパイからW3を買った代金はわずか7万円であったし(領収書は8万だが税金滞納で名変できず、立て替えたので1万円マケてもらった)、Z2なども「安いから買う」というシロモノで、15万くらいが相場であった。

ところがその後、40年の時を経て、猫も杓子もバイクに乗る時代が来て(別の表現をすると、バイクに乗る母集団が増えて=ロートルライダーがほとんだそうだが)、そうするとその中のごく一部の端くれモノ、変わり者の人たちが、「性能の悪い」(=遅い、曲がらない、止まらない)のZ2が良い・・・ナドと言い始め、某ウエマツ社あたりでは今やナントW系が200万、Z系が700万とか1000万という値付けになっている。

これは別に悪いこと、おかしなことではなく、Z2/W3と言えば「遅っ!」の反対側に、何とも表現し難い「モノとして凄み」があり(もっと言うと、当時の時代の空気、熱風のようなものを内包している)、そういうところに反応するセンサーを持つヘンテコな人たちが、母集団の拡大にともなってだんだん増えてきて、今日の旧車ブームとも呼ぶべき時代が構築されたワケだ。

私の言っていることは意見や評価や主観ではなく、全て事実である。
つい先日も、東名の某SAで、ナント、BSA、ノートン、トラ(しかもタイガー系別体ミッション車)が列をなしており、ライダーはみな若く(30歳前後)しかもそのライダーのひとりは女性なのであった。ビックリ。

つまりはこういうことだ。
センサーのない人たちにとっては「ぼろ。ポンコツ。遅い」で終わる個体であっても、その個体に個性があり時代を象徴する価値や実用性がある場合には、40年ぐらいの時の経過により、母集団が増えてくると、増えた母集団の中の「そういうセンサーを持つ変わり者」たちがだんだん増えて、その価値に気づいて、古き良きモノを愛でる・・・という「文化」が醸成されていくのである。

整備工場に来る人はめったにいないから、あまり知られてはいないけど、いわゆる「新鋭機」に搭載されている某R社のエンジンなども、時には不調を生じ、〇や××やΔなどのパーツがあちこちに転がり、そりゃあもう「あちゃーーー」という状態なのだが、ソコは某若造航空整備士の八面六臂の活躍によりナントカ、体面は保たれている。
 これに対しポンコツと言われる某ワーゲン由来のL社エンジンだが、松つぁんが最後に手塩にかけたエンジン、それが我が25Bの搭載エンジンに他ならず、ナニかとトラブルの多い新型エンジンを尻目に、つつがなく、長期十分な実用性を発揮しているのである。

そうすると例えば今から40年後。
現時点でも「飛び恥」という言葉すら生まれ、SDG’sの時代だから、航空機の内燃機関もだんだんは消滅していく方向性であろう。

我が25B搭載のL社エンジンは重量70kgソコソコ、出力50Kwだ。

http://limflug.de/de/products/engines-41kw-55kw.php

燃料は30Lで比重0.7を乗ずると20kgくらい。つまりは合計約100kgの重さの範囲内で「モーターとバッテリーによる50Kw」が実現できれば、今の25Bと対等の動力性能が得られる。これは十分可能なのではないだろうか?

しかもフライトの最初から最後まで50Kwが維持される必要はない。この点は最近トレンドの「高性能重量級プラ機」とは大きく異なるところだ
 具体的には某W草大橋のちょい先まで、高度で1500ftくらいまで稼げれば、その先はかなりの確率で上昇気流によるソアリングが可能なのである。つまりはパワーを使うのは、離陸後の比較的短い時間で足りる。
 これは、最近トレンドのディモナやグローブなどの重量級プラ機では極めてムツカシイことだろう(我が25Bより300Kgくらいも重いのだから仕方ない。これらの機体はソアラーでなくツアラーなのだ)。

鋼管フレーム機は、ヘタクソがドン着すれば格別、その場合でもあってもナントカ、薄板鋼管溶接の技術を伝承していければ修理は可能だろう。
そのワザは某若造航空整備士に委ねよう。たまには回る寿司でも食わせて。
 木工修理は、まあまあアバウトで良い。
もともと主翼の羽布張りのところはNACA翼型なんぞほとんど無視されている。
塗装、被覆は慣れればなんとかなる。
実際、チョット前まで、各大体育会航空部では、学生が木造機の修理をしていた。学生による機体修理の伝統が失われたのは、プラ機の普及と時代が重なる。

シャイベ社が、SBを出すだろう。
25Bのエンジンをとっぱらって、こんなふうにモータとバッテリを積め、と。
制御系は簡単だ。ラジコンと一緒だから。「空飛ぶクルマ」なんてのとは比較にならないほどシンプルな構造、安い費用で電動化が可能な時代が来る。

パワーONの時間は、10分とか、20分でOK。
あとはソアリングする。
修理メンテは簡単、初心者向けの穏やかな性能、優れた失速/ソアリング性能、自力発航可能、曳航機要らず。

大学体育会航空部つながりで空を飛ぶ人が増えて。
空遊びが普及して。
母集団が増えて。
その中に、古き良きものを愛するセンサーを持つひとたちの一群が育って。

そういえば死んじまったベンゴシの、なんか古い機体、あったな。
あれ今、どこだ?あのポンコツ。ベンゴシが自分で修理しながら飛んでたやつ。
え?まだハンガーにある?
よし、引っ張り出してみよう。
うわ。どこも腐ってない。良い状態じゃないか。
こりゃーいいじゃねーか。
これおもしろいよ。
ディモナ、グローブは重いから電動化は無理だけど。
それに仮に電動化できても、重いからソアリングは無理っぽいし。
でもこれならみんなで遊べるね。
シンプルで、とにかく軽い。二人乗れるし。
曳航機要らないし。
モータ回して離陸して。
上昇帯、見つかったらモーターカットして。
スリ鉢はずれたら、また2、3分、モータ回して戻って。
これエンジンカット/再始動より、全然簡単じゃん!!
みんなで電動化の改造して、飛ばそ!!!

近未来・・・。
私がすでに存在しない未来・・・。

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