この半年2023年01月24日 14:09

更新をサボっていたここ半年の状況です。

25B関係。
今期の耐空検査整備はエラいことでした。時間も費用も例年の1.5倍。
アウトリガーのタイヤ、チューブ、無線機、高度計、トラポン

高度計校正

エレベータ修理

マグ取り外し

マグOH

機体カバーのミシン修理

係留具類お手入れ運搬

プラグ交換

工場のプラグテスター借りて発火テスト

耐空検査、無事パス。TAB/トラポン、特操審、完了。

つくばサーキット ソロX-Country

今期は珍しく右席に上級者に乗ってもらって訓練も。元イーグルドライバーのJ隊/空将補殿なんだけど動滑の教証も持ってる元W大航空部主将、、、って肩書き多すぎ。

同じく。つい先日、飛行機の教育証明/実地試験に合格してセスナの教官になったベテランの動滑機K内教官。当クラブでほぼ同期、20年来のお仲間。

F沼教官殿、当ハンガーに来訪。棚板を大量に頂戴いたしました。あざす。

どーもです。

ハンガーハウス、ドアノブ修理

同上。

バイク関係
フルプロテクタ内蔵のバイクウエアとパンツを新調。

オプションのネックブレイス取付け方法がチャチなので強力ボタン*4個方式に改造。

良い仕上がり。

購入来10年経過でぼろぼろになったバイクウエアをミシン修理。

これであと5年は使える。夏季ツーリング専用とする。

今年はバイク3台、車検を通した。エライこった。どれもポンコツになってきた。防犯上の観点と、今年は主翼2枚の修復塗装をする関係でそのスペース確保のため、バイクをセキュリティが完璧な別の業者倉庫に移動した。

乗鞍秋合宿の帰路、白樺峠をひとり、下る。

往路のルートは赤城→中之条→東吾妻→嬬恋→上田→青木村→安曇野→乗鞍、1泊2日で850Kmくらいだった。

ハンガーハウス建築DIY。床職人として稼働中

自作ロフトにフローリングを張る。

同じく

関東のナンガパルパッド/死の山と呼ばれる峻厳な山に登頂成功。
別名八重山ハイキングコースとも云うが。旧友AZくんと山行。

AZ君にローソンプレミアムハンバーグを食わせる。

クラブハウスのFSで訓練。アメリカ/サンノゼの風景がリアル過ぎてぶっとぶ。懐かし過ぎ。アメリカ陸単修行をしていたのはもう25年も昔のハナシ。

かつて時折、遊びに行っていた旧Q99/サウスカウンティ飛行場。現在はサンマーティンと言うらしい。

某飛行クラブ筋から依頼された電子工作関係のオシゴト。

同上、これも別件の某クラブ関係のオシゴト。

オシロで変調波形を観る。ボチボチOK。

自分の機体を自分で修理整備する、ということはそのための自分の工場を維持していく、ということであり、そのためにマイ工場の敷地の手入れという大仕事も伴うのであった。

これが

こうなり

こうなって

こうなる。

作業途中で旧石器時代の遺物が発見された。これにお世話になった友人も多いはず、、、。

ラジコン関係。遅々として進まず、、、。

コンピュータプロポの設定もアレヤコレヤいじる。

その割には飛ばしている。

ラジコン工作台は状況、混沌としている。収拾つかない状態。

ハンガーの空

飛行場の夕日。

タマランです、、、。

「銀色の単葉機」2023年01月19日 15:31

ブログを更新しないまま、半年が過ぎてしまいました。
ヒジョーに忙しい日々を過ごしており、更新をサボっておりました。
中には当ブログをご覧になって、ワザワザ当ハンガーを訪問してくださり、あげくクラブに入会してセスナの訓練を始めたお方もおられます。ナンダカその方の人生を誤らせてしまったような気がしないでもなく、マコトに申し訳ございません。

サテ、今回は、年頭に際し、自分の原点というべきものをネタに書いてみました。
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よく、依頼者の方や顧問先シャチョーetcから質問を受けます。「センセーはなぜ弁護士を志したのですか?」と。

毎回、この質問に対する返答に窮しておりました。なので今回、整理して考えて見ました。

ひとりだけの業務で完結する弁護士というプロフェッションを選んだことの他にも、、、

・バイクツーリング、たいていソロツーリングになるのはナゼ?
・25Bのフライト、必要がある以外はすべてソロフライトなのはナゼ?
・ひとりだけのDIY大工仕事で家を作ろうとするのはナゼ?
・ひとりだけで、ひとりだけの相手が待つリングに上がるボクサーに憧れて  しまうのはナゼ?
・比較的大手のいわゆる老舗の法律事務所にいたのに、なんで独立した  の?
・音楽はオーケストラが苦手で、バッハの無伴奏チェロとか無伴奏バイオリンのためのパルティータとか、独奏モノが好き。
・コンサートや観劇などが苦手。ひとりでギター&ピアノ練習する時間を好む。

・・・とツラツラと自己分析するに、12歳/小6の時に母親とともに訪れた新宿伊勢丹、誕生祝いで買ってもらって以来耽読した「大西洋無着陸横断記」に行き当たったのであります。
 この物語の中で、著者のC・A・リンドバーグさんという人が、下記の趣旨のコトバを遺しております。

「ひとりでやって一人前、二人なら半人前、3人でやったなら自分で成し遂げたとは言い難い」
 以来50年、少職はこのコトバの呪縛から逃れられない人生だったように思います。

リンドバーグがNYのルーズベルト飛行場で離陸準備をしていた小雨の早朝、ライバルたちは皆、多人数チーム、複数パイロット、重量級の多発/複葉機であったが故に、意見が合わず出発判断が遅れてしまいました。
 これに対してリンドバーグはシンプルで軽量な単発/単葉/単座の機体、ソロパイロット、チームのTOPは自分ひとりだけ・・・だった故に、
自分だけの即断即決により、勇躍、離陸したのであります・・・。

「すべてを自分ひとりで決め、すべてについて自分ひとりだけで責任を負う」
なんてカッコエエんだろーーーー。
今でもそう思います。

ロングアイランドの先端からノバスコシアを越え、ニューファンドランドの上空を通過し、眼下にセントジョーンズの岬を眺めつつ大西洋の大圏コースへ・・・。

 自分にまだ果たしていない夢があるとしたら、リンドバーグさんが見たその風景を、レンタルセスナでいいから、オレも自分の操縦するヒコーキのコクピットの窓越しに見てみたい、というのがあるかも知れません。

それでたまに洋上飛行を試みます。
九十九里の海岸線を10分飛んで、オレだってこのまま、あと33時間20分も飛び続ければ、大西洋の大圏コースを経て、花の都パリ、そしてル・ブールジェ飛行場だ、、、なんて想像しながら。
 海上に漁船を発見したなら、高度50ftまで降下して、大声で「アイルランドは、どっちだあああああ」と叫びたい衝動に駆られながら。

あの「銀色に輝く単葉機」のように・・・

https://youtu.be/01w7KVO5lt8

「ひとすじ」2022年08月31日 22:21

梅雨がなく、酷暑続き、作業もキツく、疲労困憊の夏だった・・・

しかしながら「25B専用整備車両/軽4駆」の整備作業に没頭した夏、として記憶に残るであろう・・・。

もともとポンコツ中古車としてヤフオク購入以来15年、多忙によりほぼ放置プレイ/ノーメンテの結果、こりゃーいよいよアカンな、というところまで追い込まれた。この軽4駆の車検をパスできなければ、河川敷活動はお手上げだ・・・。

これは酷使される某クラブの重量級4駆。河川敷活動の過酷さを物語る・・・。

暴風雨の夕暮れ時、25Bの係留が心配になって、ひとり誰も居ない飛行場へ見回りに行く。重量級4駆ではヌタヌタのマディに沈み込み、スタックして身動きが取れず。
 唯一、軽4駆だけが命綱・・・てなことをこの15年繰り返し、その挙げ句の泥、ドロ、、、。

これでよく点灯するもんだな、、、。


サンエスで。まずは下回りを徹底して洗浄

4輪ジャッキアップ、ブロック載せ、仰向けでクリーパーに乗って車体下に潜り込み、サンエスのシブキを顔面に浴びながら


タマランです。ツナギ/Tシャツを着ている意味はなくなり、水中ゴグル着用+パンツ一丁で作業、暑くなればそのまま水浴び・・・。


次は各部分解。
まずはFバンパー取りはずし。この15年で3回くらいトライしたが、その度にガンとして緩まない激サビ固着ネジに跳ね返されてきた・・・。今回こそは容赦せんぞ!!!S社めっ!! ラスペネ/凍結ルブ、ぶち込みまくり、エアインパクトで。

ふ~ようやくはずれた・・・一部は激サビネジがどうしても緩まず、ネジ頭をサンダーでぶっとばしてようやくバンパーフレームまで分解・・・

S社よ・・・ネジの激サビは仕方ないとしても、こういうところに低頭ネジ使うの、ヤメとくれ。ザウルスでも頭を掴めんのだ、、、。


激サビネジ軍団

激サビパネル除去

激サビ部分をFRPに置換する作業・・・FRP板製作

FRP板を製作、貼り付け。10か所くらい。

次なるは激サビ部分を各種鉄ブラシで徹底的に落とす。浮きサビが残っているとうまく黒サビ転換できない。

然る後、激(赤)サビ→黒サビ転換剤スプレーを塗布。計3本使用。塗布してしばらくすると硬化して真っ黒な黒サビに転換される。

その後、シャシブラのスプレーを塗布。5本使用。クルマの下にもぐってクリーパー乗って仰向けでスプレー、ミストを浴びて顔面が真っ黒になる作業。

作業中、コンプレッサのドレンがイカれて修理。Oリング交換

取り外したFバンパーは再生不能の激サビ状態。
https://youtu.be/VVrEVrtl97Y

やむなくヤフオク激安魔王にてFバンパーを1600円落札・・・

1600円落札フロントバンパー着弾、、、激サビ品だったらどうしょう、、、開梱が怖い
((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

思いのほか上モノでした。この後、軽くサンディング→パテ入れ→非鉄プライマ塗布→お化粧塗装して、、、

取付け完了

旧激サビバンパーはサンダーでぶった切って金属ゴミ出し。

この長い夏の作業の名残として激サビバンパーの残骸を壁に吊す・・・

激サビ状態のフォグランプを

サビ落とし、黒さび転換、シャシブラ塗装後、組み付け・・・

ラダーフレーム、リヤクロスメンバーのサビ穴塞ぎFRP修理作業。タンク固定ボルト、激サビ状態で緩まず・・・。エアインパクトでナントカ、、、。


河川敷活動 with  25Bは70歳でリタイヤする予定なので、この25B専用整備車両/軽4駆、そこまで持てば良しとする。あと8年/車検4回、この夏の作業で、ナントカいけそうとの手応えを得た。

 レストア、とかそういうことではなく。フツーに車検が取れて、不安なく実用になれば、それでOK。そのためのミニマム作業。


*************  ひとすじ *********************

尊敬する刑事法の大家、故団藤重光先生に「この一筋につながる」という著作がある。

 芭蕉の「ついに無能無才にして、この一筋につながる 」との言葉が由来のようだ。


自分にも「ひとすじ」があるとすれば、それは何だろう?

それを知るためには、時に自分と(特に少年(少女)時代の自分と)会話をすることが必要なのかも知れない。人生の節々において。


ユヅくんは「9歳の自分に『飛べ!!』と言われて4Aを飛んだ」と。

https://www.youtube.com/watch?v=BR4wEpWkfHk


村田選手は、GGGと闘いKOされた直後、リング上グローブをマットにつけたまま微笑み「これで14歳の自分に恥じないで済む」と。

https://www.sanspo.com/article/20220410-YLUCL6NLMJK2ZICW7KVFSSMJZI/


自分の12歳、1972年8月家族旅行/長野は戸隠高原にて。


工藤プロダクト/アトラスジュニア号のエンジン始動をする。

バルサキットから1年かけて自力で製作、ラッカー絹張り、仕上げは2液性ポリエステル刷毛塗り、エンヤ09Ⅲ型搭載、メカはトーン式送信機/超再生検波受信機、シングルサーボ ラダーオンリー 2ch。

 これを小刀「肥後の守」とボンナイフ、紙ヤスリ、木工ボンド、24Hエポキシ、父親から借りたハンダゴテ・・・で組み上げた執念を想う。

初飛行に備えてヘルメットも持参(左足のところ)。
右手のズタ袋にはヘルメットと送信機を入れて。
左手のズタ袋には始動用バッテリ他エンジン始動用具、燃料缶、工具類を入れて。
背中のリュックに胴体と主翼をつっこんで。

そのいでたちで東京駅から長野行き急行列車に乗り込んだ、、、。

(我が亡母、よくそんなことを許したな、と思う・・・)


このヒコーキ、結局、大空を舞うことなく廃棄される運命となった。

そのことでこの少年は2つのことを学んだと思う。


ひとつは、どれほど強く望んでも、実現できないことがある、と云うことを。

 そしてもうひとつは、飛ばせば壊れてしまうかも知れないけれど、どれほどの宝物であれ、飛ばしてみなければ、飛ぶか飛ばないかは永遠にわからない、と云うことを。


遠い夏の日、、、。

「14戦5勝9敗6浪」2022年02月24日 14:02

実機/RC大先輩の機体。40ccガソリンエンジン搭載タイガーモス複葉機。大先輩のご指導を受けながらRCフライトの練習。

不調のエンジンをテストベンチにて調整。小さいのはむしろ神経質でムツカシイ、、、。かなり苦労した。

テキサンT6のOS/FS-52を20年ぶりくらいに取り下ろし整備して、、、

これもベンチ調整。こっちは快調。

各機ともスロットルカーブの修正とか、プロポ側の設定をいろいろアレンジ。

エクストレイルは新車購入後、13年10万Kmを経てオーディオが故障し(電源入らず)、交換することに。

ついでにスピーカー(4個)も交換。右側、旧ノーマルSPはマグネットがショボい。これに対して左が新型でマグネットがゴツい。コーンの駆動力に歴然とした差がありそう。

ついでにデッドニング。
ブチルゴム+アルミシート材を調達(この部材は相当に重い)。
このドア裏の樹脂板は分厚く、立体的でリブ構造なども多用されており、かなり堅牢。それほど防振する必要はないと判断した。
https://youtu.be/qPkKO6oFAGU

他方、外板ドアは鉄板薄板でペナペナ。やっぱしエクストレイルは大衆車なのでこういうところがショボいのは仕方ない。よって裏側にデッドニング材を大面積で張ったところ、効果はテキメン。
https://youtu.be/H9gvWcMUnCg

ドアの内張材は相当にビビリがあるのでこれも取り外して裏側にデッドニング材を張りまくった。

ドア4枚をこんな感じでデッドニングしたので相当な労力を要し、2週末、延べ15時間くらいはかかった。

しかしてその効果は!!
ドアを閉める時の音が従来の「ぺしゃん」という音から、高級ベンツみたいな「ドムっ!!」という低く重い音になり、さらに走行中の車内ロードノイズも激減して、さながら「深海を進む潜水艦」のような静けさになった。モチロン音響もバッチシ。
*作業者の主観に基づく意見であり、若干、誇張した表現が含まれます。

その他ハンガー作業。
15年使ったエアホースリールがエア漏れしたので交換。

ホースを交換すれば、取り外した旧型もまだ使えそう。欲しい方はご連絡ください。捨てないで保管してあります。

工場にて。
ひたすらにピストンのカーボン落としをする若者。



バルブシートのカッティング作業。

ハンガーでは無線基地のワイヤーアンテナと干渉する隣地竹木を大規模に伐採。

ついでにジャングル状態だった雑草を大規模に伐採。この隣地境界の基礎ブロックが姿を現すのは5年ぶりくらいだ、、、。

ガンバリ過ぎて手挽きノコが折れた。

V/U帯3バンドGP+HF帯用ワイヤーアンテナの遙か上空には渡りの鳥たち、、、。

オシゴトで三保飛行場へ。

大量購入したハンガーハウス内装用の木材が4トントラックで届く!
激安杉板無垢材。

「車上渡し」につき自分で荷下ろし。300Kg弱ある。

ハンガーに運び込みます。降雪でヒンヤリしてるのに大汗かいた。

板かついで脚立登って原寸で採寸して、1枚1枚カットしてサイズ調整。

その最初の1枚を試し張り。1枚張るのに脚立上り下り6回。12本のビスで固定。ボンドは使わない。屋根裏の雨漏りなどに備えて、いつでも取り外せる仕様にした。

脚立作業は結構怖い。ワタシのカラダを小型軽量に作り、かつそこそこのバランス能力を与えてくれた父母/神様に感謝。BMI=〇〇以上の人だと、こういう作業は無理でしょう・・・。

相当、気合いを入れてやってます。

顧問先の某社シャチョー「M田のアニキ」(年下だが)からプレゼントしてもらったターボファンを稼働開始。室内暖気を循環させる。効果大なり!

25BでX-Country練習フライト。筑波山~真壁滑空場~明野場外~筑波サーキット。




飛行場にて。
高級ファルケ登場。関宿滑空場から飛来。

JA22Wはスキーシーズンに備えてスタッドレスに交換。

トルクは100ニュートン。

「ピアノ弾き方動画」作成の準備でPA環境を整備。ユーチューバーデビューは近い・・・?

同じく。PAアンプのファン音がうるさく、動画にノイズが乗るので、その辺の対策。

      *******   「14戦5勝9敗6浪」  ************

早、梅の散る3月である。
そろそろ受験シーズンも終わる頃、だろうか。

早々と推薦で進学先が決まった人がいるだろう。
受験を経て、現役で進学した人もいるだろう。
あるいは入試で思う結果を残せず、臥薪嘗胆を誓って浪人する人もいるだろう。

下の学校から上の学校へ、現役や推薦で進学できた人は、合理的で無駄がなく、次の新しいフェーズを存分に味わえる、という利点があるだろう。

浪人した人はスンナリとは次のフェーズへ進めず、今後1年なり何なりの時間を、自分の性能をより高めるための苦しい時間帯として費やすことになるだろう。

では推薦・現役・ストレートというコースは、良いことずくめなのか?良くない面、不利なことは何ひとつ、ないのか?
 あるいは、浪人することは、時間や予備校費用etcやらのロスでしかない、ただそれだけのことなのか?

そんなことはあるまい。

森羅万象、世の中の全てのモノゴトには、両面、他面、多面がある。
あらゆることに反対側の意味や価値があり、そしてその両者は必ずや均衡するのだ(・・・と、とりあえずは措定して良いように思われる)。

推薦・ストレート、というコースを辿った人は、「受験」というものがどういうことなのか、それを知らずにその後の人生を生きることになる。
 現役で進学した人は、「浪人」という状況がいったいどのような状況なのか、どんな心理状態になるのか、それを一生、知ることなく生きていかねばならない。それは事実である。

人は、経験したことしか、真の理解はできない。
経験していないことは、想像するしかないのである。
しかしそれはあくまで「想像」であって「事実」の「経験」ではない。

ことに受験というものは、真剣勝負であろう。
浪人生活は、その真剣勝負に一敗地に塗れた後、再び闘うまでの苦しい時間帯である。

だから、全ての浪人生に伝えたい。
君たちは恵まれている。
再チャレンジのチャンスを与えられているからだ。
1年間、ひとつことにジックリ取り組む、という経験を得ることができるからだ。そして受験という真剣勝負を複数回、経験することができるからだ。
それらが今後の君の人生の糧にならないはずがない。

全ての推薦進学者、現役合格者に伝えたい。
君たちは、受験という真剣勝負の経験がない、という「ハンディ」を負って生きることになるかも知れない。あるいは「浪人」という経験を知らないことが、同じく、君にとってハンディになる場面に遭遇するかも知れない。
それは、覚悟しておいたほうが良い。

***********************************************
2月の極寒の朝。
吐く息も白く。
かじかむ手に、受験票を握り。
キャンパスはもの凄い数の受験生で溢れかえっている。
あちこちから地方の受験生の「方言」が聴こえる。
北は北海道から。
南は九州から。
去年合格したOB達があちこちに集まり、自分の学校の後輩受験生に
エールを送り怒鳴り声を上げている、、、。
熊本県立〇〇高校ガンバレーって、地元の有名進学校じゃねえか、、、
あっちには、函館〇サールのノボリが立ってる、、、。
オレ、ここ第一志望なのに、滑り止めのヤツもたくさんいるみたい、、、
こいつら全員、今日、オレのライバルなのか、、、。
オレ、ダイジョブか?
オレ、来年もまた浪人なのか?
また、苦しい1年が、続くのか?
自分の中の、弱いキモチと。
いんや、オレは負けない、という強いキモチと。
負けないだけの修練は、積んできた、という矜恃と。
あの日、見た聞いた味わった、風景と音と声と雰囲気と恐怖と。
それを忘れることはないだろう。

私の通算戦績は「14戦5勝9敗6浪」である。
現役    2戦全敗
1浪    6戦4勝2敗
司法試験 6戦1勝5敗

その14戦全てが真剣勝負であった。
思えば、敗戦の多い人生であった。
浪人生活も長かった。
しかし今、それを恥じることは、ない。

大学の4年間、バイクに乗って楽しく遊び暮らしたけれども、今となっては、その日々を思い出すことは、もうほとんどない。
 
還暦をとっくに過ぎて、いまだに繰り返し鮮明に想い出すのは(悪夢も含め・・・笑)、悪戦苦闘の連続だった「14戦5勝9敗6浪」の日々たちのことである。それが自分の「青春」だった、ということなんだろう。

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しかるに。
井上尚弥は、22戦22勝19KOなんだよ・・・。
なんだとーーーー。
アリエナーーーーイ。
ズルいよね、、、。

たまらん。

「On the Edge」2021年12月22日 15:13

11月から忙しかった・・・

自作機体カバーの修理やら改造やら・・・。毎年恒例、晩秋の風物詩。チクチクちくちく縫っております、、、

「5層高級自動車用カバー」の布地在庫も残り僅か。
切れ端をパッチワークのようにミシンで縫い合わせて所望の材料を作る。

カバーリングのテスト。

2000m/7年にも及ぶ機体カバー縫製の酷使に耐えかねたか、ついに愛用ミシンが故障・・・

アウトリガーのホイールOH。10年前に施工したサビ止め剤「POR15」が効いている。10年前の自分に感謝・・・。

最終整備。機体の下に潜り込むさんちゃん

一緒に楽しく作業。

良く働くヤツだ・・・

アンテナのテスト、確認。

整合を見る。

このマッチングが取れてないと、ラジオの送信部終段が故障する可能性あり。航空法上の搭載義務無線機だから、故障すればその瞬間に機体は飛べなくなる。修理や代替ラジオの調達(たぶん欧州から)に数か月もかかったりしたら(それがサーマルのハイシーズンとカチあったりしたら)、目も当てられない・・・なのでとても重要な作業なのです。

僚機タンデムファルケ「907B」の主翼羽布がカラスにやられた。大修理を余儀なくされ、戦線離脱は数か月に及んだ。その間飛べなかった運航グループの心痛や如何に・・・

・・・ということで我が25Bは、①偽カラス+②カラス撃退機+③トゲトゲのピトー管カバーを新造・・・という3点セットで対処することにっ!!!

カラス撃退機。アマゾンで2000円くらい。センサーがついていて接近すると大音声とLEDの点滅でカラスを撃退する。

主翼、胴体全体を洗剤で洗い、カビ落とし。その後ワックスがけ。
丸1日がかりの作業。主翼1枚、そのオモテ面だけで軽自動車1台分くらいの作業量。途中で腕が疲れて作業がイヤになり休み休みやるから時間がかかる。もう還暦過ぎてんのよ!オレ。

キャノピーを専用洗浄剤で磨いて。
6月下旬から半年近くに及んだ全ての作業を終え、明日のハンガーアウトを待つ夕暮れ・・・

キレイなお空と雲でした・・・

翌朝、係留道具等、一切合切をジムニーに積み込んでスタンバイ。

25Bを飛行場に搬入、組立て、舵角寸度測定、エンジンテスト、プラグチェック・・・その他いろいろ耐空検査作業が続く・・・。


この日はかなり昇温したのでCHT調整用のエンジン室圧力調整ゴム材を取り付ける。これをつけるとCHTが20度くらい下がる。冷えすぎに注意せねばならない。

いよいよ今期から運用を開始するトラポン廻り。

空っぽのハンガーはラジコン機の格納庫となりました。

今期から運航の始まる新しいクラブ機、全金属製グライダー「ブラニク」の組立て。「ぶら肉」と名付けた人がいる。

クラブ員の皆さん・・・。そんなことばっかりしてて良いのですか?自分の人生をシッカリ見つめ直しましょう。

主翼が重い!

CG測定のバラスト替わりにブラニクに載せられる「にゃおみ教官」は・・・

・・・みんなのアイドル。

小職もバラスト替わりにブラニク後席に搭乗。前席の御方は国家資格である動滑+陸単の航空整備士免許保有のみならず、今や「耐空検査員」資格も取得あそばされましたさんちゃんです。

↓これです。航空法より抜粋。
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第十条の二 国土交通省令で定める資格及び経験を有することについて国土交通大臣の認定を受けた者(以下「耐空検査員」という。)は、前条第一項の航空機のうち国土交通省令で定める滑空機について耐空証明を行うことができる。
****************************************************
つまり(動力)滑空機は、さんちゃんの一言で「飛べる/飛べない」が決まるのですっ!!
そのさんちゃんの後頭部を拝みます・・・散髪してヒゲ剃れよ~イケメンなんだからーーー。

↓久しぶりにグライダー運航に参加。索付けとか、翼端持ちなど。

夕暮れまで「ぶら肉」のテスト運航が続く・・・

夕日に映える被曳航中のグライダー、ブラニク。

我が25Bは耐空検査テストフライト、自分のリハビリなど順調に進み・・・(例年のごとく、教官役としてピアノのH岡巨匠のお世話になりました)

特に問題なくソロフライトに放り出されまして、ひとりで飛んでラジオのTABチェックフライトやトラポンのTCA交信録音フライトなどのミッションも全て成功裏に終了・・・。

・・・と、いうことで「にゃおみ教官」を載っけて空中デート。

凶状持ち、もとい、教証持ち(教育証明保有)の現役教官なので、その腕前は確かなものであります。

「鉄塔と夕日」は少年の日の幻影か・・・

番外編。
耐空検査テストフライト、TAB/トラポンチェックも終わり、ホッとしたところで区切りの山行へ。高校時代からの旧友AZ君と・・・心静まる時間。

いつものローソンプレミアムハンバーグ。

マイナールートにつき、下りは道がワカランかった。とてもひとりでは行けない感じの山でした。

**************** 「On The Edge」 ***************

https://www.youtube.com/watch?v=U0tTT_87Hh8

映画「リトルダンサー」。
バレエ学校の入学面接シーン。主人公、まともに返答できず。面接官から「合否の連絡は後日に・・・」。
もはやこれまで、不合格確定か・・・

その刹那、主査が唐突に質問を発する。
「最後にひとつ、聞いていい?踊っているとき、どんな気持ち?」

ビリー  :(・・・沈黙。ぼそっと)わかんないです・・・
面接官 :(瞳を伏せて)がっかり・・・(の表情、そしてため息)。やっぱり、ダメね・・・。

もし、この瞬間のままであったなら、主人公は、父/兄と同じく炭坑夫として一生を終えることになっただろう(別にそれが悪いとも思わんが・・・)。

ところが、その直後。
ビリー :「とっても気持ちがいいんだ・・・」
面接官:(瞳をあげて、えっ?という感じで反応する。表情だけ)
(反応したのは女性の主査だけで、隣の副査は表情変わらず)

この瞬間に、ビリーの人生のメリーゴーランドが廻り始める。
「プリンシパル」の道へと続く。

ビリーの人生の「炭坑夫」と「プリンシパル」を別つものは、たったひとこと。

この映画のテーマを一点だけを挙げよ、と言われたなら、自分の場合、このシーンになる。
 そして荒井由実さんの「朝日の中で微笑んで」の詩の一節を想起する。「カード1枚引くように 決まる定めがとても怖い・・・」。

「人生の一瞬の怖さ」を教えてくれる映画だと思う。

バイク乗りやグライダー乗りも、ね。
走るのも、飛ぶのも。
これが最後、明日はない、というのがあるかも、です。
人は誰でも、いつでもOn the Edge。
人生いつでも崖っぷち。

切り立った稜線の上をひとり、それと知らず歩いているのかも知れない。

*****************************************************
オマケ。偽カラス取付け位置。


たまらん・・・。

*****************************************************
クリスマスですので。

オマケその2
H岡巨匠の弾く「ホワイトクリスマス」
https://youtu.be/p4eJJ7agJmQ

オマケその3
H岡巨匠の弾く「Chestnuts Roasting On An Open Fire」
https://youtu.be/bi4QgAA6xUU

オマケその4
H岡巨匠の弾く「ホワイトクリスマス」をパクって弾き語りしてみた動画。
https://youtu.be/2ER7muG-P-0